飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ
井村和清(祥伝社)

人の生と死に向き合ってきた医師が
膝の線維肉腫で脚を切断
仕事に復帰するも31歳で肺転移で死去
2歳の娘とこれから生まれる子へ
書き残したものがまとめられた本。

こちらは文庫本で
2000年発刊となっていますが

亡くなられたのが1979年
100万部突破の最初の本は
中学生か高校生だったか
いつ読んだのか思い出せないですが
懐かしい1冊です。

先日ご紹介した
「定年後に読みたい文庫100冊」の中に
紹介されており思わず買ってしまいました。

学生時代に病気で長く
休まざるをえなかった経験は
患者立場をわかる医師となることに
役立った

脚を切断したときの日々
痛み、辛さが伝わってくる
肺転移がわかったとき
自分があと数ヶ月の命とわかったとき
こんなに目の前にいるように
伝わる描写がされていたのだと
全く新鮮な感動でした。

「生きがい」とは
自分を必要としている人がいること
生きがいを持てるのはステキなことだ。

脚を切断してリハビリ中に
リハビリの先生が言った言葉

「決してうしろを振り返らないこと」

リハビリとは
「自分の傷害を受容し
それを自分自身でカバーしていくこと」

生まれてくる子供を見たい
生きたい
地域に根ざした
リハビリ病院や老人病院を作りたかった

当時まだまだなかったもの
先を見据えていたのですね。

私たちは死刑囚
(ショーペンハウエル)
私たちはやや長い
執行猶予を与えられている
死刑囚のようなもの

受け止めながらも
読んだ方も読んでいない方も
自分が変わって何を感じ取るのか

色あせることのない生き方の記録
ぜひお読みください。

 

 

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