認知症世界の歩き方
筧裕介(ライツ社)
気になっていたのですが
やっと読みました。
これはすごいと驚き、そして反省です。
「本人」の視点を
当事者へのインタビューをもとに
作られた本
それを認知症の「旅」として
読みやすいストーリーにまとめられています。
だんだん記憶をなくす「ミイステリーバス」
人の顔がわからなくなる「顔無し族の村」
歩いていってしまう「アルキタイヒルズ」
ないものが見える?「サッカク砂漠」
ネーミングが絶妙の面白さです。
ただ徘徊するのではない
過去のなにかを求めている
わからない、できないのは
知覚・判断・行動にずれが生じるということ
何がおこっているのか
それはなぜなのか
わかりやすい解説と
対策のガイド付きです。
旅のガイド
・新しい旅に踏み出す
今の自分の状態を知る
・仲間をつくる
・支度を整える
できる、できないを知る、伝える
・五感に優しい空間をつくる
・資金計画を作る
・毎日の生活リズムを整える
今できることを楽しむ
・生きがいや役割をみつける
・ひと休みする
・無理しない
・ちょっとだけ「特別なこと」をしてみる
・思いを伝える
感謝の気持ちを言葉にする
「ニンチ」だから、と
終わりにしてしまっていたことも多々
一人ひとり違う
その背景があると
関心を持つことが必要。
物忘れ?など、認知症でなくても
軽く起こっていることはたくさんありますね。
ガイドの内容は
認知症でなくても、ないうちに
意識しておくとよいことばかりです。
ベストセラーになるのも納得
わかりやすく伝わるのは大事ですね。
認知症の見方が変わる
その背景には何があるのか
情報を得ると客観視できるようになる
学びと気づきの1冊です。
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