少年と犬
馳星周(文藝春秋)

2020年の直木賞作品ですね。
実は買ったきり本棚にという本が
まだまだあります。。

今年は真剣に読まないと、
というか早く読むんだったと
後悔の感動作品です。

南へ向かう1匹の犬
そこに関わる傷つきながら生きる人々

男と犬
犬は家族のために犯罪を犯した男の守り神に

泥棒と犬
守り神を連れて故郷を目指す男の最期は

夫婦と犬
壊れかけた夫婦との出会い
夫婦は犬を別の名で呼ぶ

娼婦と犬
どん底で生きる女に
ぬくもりを与えたのはその犬

老人と犬
老猟師の最期を看取るかのように
犬はやってきた

そして
少年との出会い
実は少年と犬は結びついていたのだった

大震災のショックで
心を閉ざした少年が微笑み
言葉を発した
そしてまた震災が・・

少年に再会するために
岩手から熊本までたどりついた犬

少年は立ち直った

前世からの縁
神の使い

小説と思っても
犬の持つ力が本気で伝わってきます。

 

 

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