潜在ニーズとインタレスト

先日のオンライン講義

自宅からではありませんでしたが
製薬会社さんにうかがって
そこからオンライン配信で社員の方へのお話。
準備していただけるので気楽です。

皮膚科で一番たくさん使う飲み薬は
ダントツでかゆみに対する抗アレルギー薬、
種類もいろいろあります。

現場視点はどうなのか
現状、どんなことを考えて
処方薬を選択しているのかなど
知りたいこと、質問を事前にいただけたので
大変助かりました。

同じ薬を目の前にみても
立場が違えば視点が違います。
コンフリクトでいう「ズレ」です。

これは当然のこと
伝えていただいてはじめて
そうか、そのポイントが知りたいのかと気づきます。

どの薬をよく使う?と聞かれて
あらためてたくさんある薬剤を年代ごとに整理してみたら
大変懐かしくなりました。
今や使わなくなってしまったものがたくさんあります。

今振り返ると
昔よく使ったものも効果今一つだったり
眠気が強かったなあと思います。
薬は進化しています。

もちろん今よく使うものでも
副作用に眠気というのがあるものもありますが
その頻度は様々です。
薬の効果にしろ眠気などの副作用にしろ個人差があります。

症状がおさまらないなあという時は
薬を変更したり増やしたり
いろいろ工夫するわけですが、
早く十分な効果が出てくれる方が
患者さんはもちろん、こちらもうれしいですし、診療が楽になります。

飲む回数とか時間とか
利便性も考えながら最初の選択をしますが

日々の診療で行っていることを
きちんと振り返って
こういう理由でこの薬を選択しているんだ、
と自分の頭を整理して言語化することで
自分の中でも新たな気づきが多々ありました。

たくさん薬はあっても
良くならなくて困っている患者さんは絶対にいて

そんな状況は医師も困るので
次の手を持っておくのは大事

本当はもっと良くなるかもしれないのに
まあこれでいいし、と気づいていない
潜在ニーズを引き出していく
どんな世界も同じです。

今までので十分だし
と変えようとしないのは
人間の行動としては普通にありがちです。

使ってみようかなという最初のきっかけは
誰からどんなふうに
自分の頭にインプットされるかにもよります。

患者さんに良くなってほしいという
深層のインタレストが
共有できると信頼関係が高まります。

来月もこれまでとちょっと違う
対象の方への講演が続くので

コンフリクト・マネジメントも
行動経済学も人というものを学ぶこと
視点も思考も広げていきたいです。

 

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