【ドクター永井の皮膚科】尋常性天疱瘡

自己免疫性疾患
自分の中に自分の組織を壊してしまう自己抗体
というのができてしまうことに起こる病気です。

その中で皮膚に水疱をつくってくる病気が、「自己免疫性水疱症」です。
主な疾患として水疱性類天疱瘡と天疱瘡があります。
天疱瘡の中にも、尋常性天疱瘡、増殖性天疱瘡、紅斑性天疱瘡、落葉状天疱瘡
といった種類があり、天疱瘡の中で一番多いのは尋常性天疱瘡です。

 

類天疱瘡では表皮と真皮の接着を壊す抗体ができますが
尋常性天疱瘡では表皮細胞同士の接着を壊す抗体なので、症状が少し違います。

尋常性天疱瘡でできる表皮内水疱は、水疱の状態でなく、すぐにむけてびらんになってしまいます。
口内にもしばしばでき、治りにくい口内炎のような症状がみられます。

血液検査では、抗デスモグレイン3抗体が陽性になり、診断に重要です。
治療はステロイド全身投与で、症状に応じて量を決定しますが、治りにくいときには他の治療も合わせていきます。
口内炎と思っていてこの病気のこともありますので注意が必要です。

 

 

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