診療の日々

皮膚の状態で
病気を診断したり治療したりするので
たいていはひと目みて
判断できます。

でも時々、見ただけでは
診断できないこともあるので
皮膚生検という
注射の麻酔をして小さく皮膚をとる
病理標本というのをつくって
顕微鏡で確認して診断する
ということを行います。

先日そこまでの検査をしたのですが
わからない、ということがありました。

見た目の状態と
病理標本を見て

知る限りの病気や
手元の本にある病気では
当てはまらない

これはわからない
何らかの治療は必要になる

「診断がつきかねます」

と大きな病院に紹介しました。

 

教科書にはないようなまれな病気
論文を調べまくると
みつかるかもしれません。

いろいろな人、専門領域の人
他の人の意見を聴くと
自分の知らない知恵がでてきて
調べる方向は変わったりもします。

診断がつかなくても
学会などで発表してみると
貴重な意見をいただくこともあります。

 

相手からみて
適切なレベルであることも必要ですが

「わからない」が一瞬でわかる
ここまで、と線引きする

判断が速やかにできるようになるには
経験、修行があってこそです。

 

わからない、は患者さんにとっては
不安のまま

でも現状のわからないという「事実」と
どうしていくのか未来を含めて
丁寧に伝えなければいけません。

 

どんな場でも

「わからない」を認められると
自分が楽になります。

 

 

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