原子力研究組織での講演 ~事故後に重なるもの

2019年5月24日、茨城県東海村の
J-PARC センターで講演の機会を
いただきました。

日本原子力研究開発機構と
高エネルギー加速器研究機構

という組織。

世界最先端を行く
原子力実験施設。

以前に放射性同位物質
漏洩事故が問題となり

安全の日と称して
毎年研修会を行っています。

リスクやコンフリクトのお話を
医療機関以外でさせていただくのは
初めてでした。

医療界でも異業種のリスクマネジメントから
学ぶことは時々ありますが、

施設の方で
医療の話をと考えていたところ

群馬大学病院での事故調査のときに
関わられていた他の大学の先生が

私を勧めてくださったとのこと、
ありがたいです。

中に入るのにもチェックがあり

広大な敷地の中を
少し案内していただきました。

静かな建物の中にある最先端技術
想像できない規模ですね。

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「人」の力
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タイトルは

「強く安全な組織に必要な『人』の力」

初めてのタイトルですが

医療事故や紛争対応の経験を通して
他の組織で私が伝えられるのはこれだなあと
すんなりと思いつきました。

個人がエラーをしないという
安全への意識はもちろんですが

チームとして強くなることが必要です。

大学病院でも
医療事故発覚後に取り組んだのは

様々なシステムや人の意識を変えるための
取り組みとともに

職種を超えて
伝えたいことを伝えられる
助け合える組織

チームとして強くなるため体制作り。

病院も含め組織は
個人が専門技術を持った
プロフェッショナルの集団

事故があったから忘れないように
組織としてのチーム力も大事

そんな意識が高く
真摯に取り組んでいる方々の中で

とても気持ちよく
お話できたのでした。

「八甲田山死の彷徨」の例も
また使ってしまいました。

変わらないものがある・・

と思うのです。

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伝えつないでいくもの
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講演のあと

「J-PARC放射性物質漏洩事故」

記録映像が上映されました。

当時の出来事、報道の映像などを
コンパクトに編集されており

事故を知らない職員にも
安全への意識を高めるために
わかりやすく伝わるものでした。

大きな出来事があっても
時間とともに記憶が薄れていく

忘れてはいけないものとして
伝えていく

そんな気持ちが詰まった
わかりやすい映像でした。

近隣住民の方に
信頼を復活させるために取り組む
説明会の様子は

大学病院での事故発覚当時
記者会見やご遺族対応と
重なりました。

最先端技術を支える

「人」

巨大な実験施設でも
外部の人とのつながりも必要

コンフリクトマネジメント
大切ですね。

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最後に支える「人」
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