なにそれ?掌蹠膿疱症 

No115

掌蹠膿疱症 (しょうせきのうほうしょう)
掌は手のひら、蹠は足の裏です。
そこに膿疱、うみをもったプツプツした発疹ができる病気です。 最初の発疹は膿疱でも、つぶれて固くなって全体に赤くゴワゴワした状態にいなってきます。

膿を持っているといういのは化膿していると思われがちですが、
膿であっても細菌はいないのです。無菌性膿疱といわれます。
関節が痛くなることがあって、胸骨と鎖骨のところの関節によくみられます。

 

【原因】絶対的なものではないですが
喫煙、慢性的な細菌感染(扁桃炎や中耳炎)、
歯科金属アレルギーなどが考えられています。
これらは悪化する要因のひとつではあります。

【鑑別】 異汗性湿疹と足白癬の水疱型で、真菌の有無は検査する必要はあります。
【治療】
◆悪化因子の除去:感染病巣があれば除去と禁煙
金属アレルギーの検査をパッチテストする、除去も検討です。
◆外用:ステロイド中心にビタミンD3軟膏  内服:抗生物質 ミノマイシンという系統のものをよく使います。 光線療法や治りにくいときにはチガソンというお薬や生物学的製剤を使うこともあります。

【日常生活の注意】
感染の予防、皮膚を刺激しない、便秘や下痢の改善 ストレスや過労を避けるなども重要です。 診断して治療の選択、上手につきあっていく病気です。

 

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