【ドクター永井の皮膚科】大人のリンゴ病（伝染性紅斑）

YouTube No.75

皮膚に症状のでる感染症

ウイルス・細菌・真菌（カビ）がありますが
ヒトパルボウイルスB19というウイルスの感染症のお話です。
俗称はリンゴ病、伝染性紅斑といいます。
子供さんの病気ですが大人にも稀に発症します。

子どもさんでは両頬の平手打ち様紅斑と腕などにレース用網目様の発疹が特徴的です。
元気であまり問題はありません。

うつりますか？　とよく聞かれますが、
発疹でるときにはすでに数日ばらまいているので防ぎようがありません。

不顕性感染（いつの間にかかかっている）ことが多いのですが
おとなになってから症状がでることもあります。

大人では少し症状が違います。
リンゴのほっぺたにはなりません。
前腕に網目様ではないけれど細かいポツポツした紅斑がよくみられます。
最大の特徴　発熱、関節痛、手がむくむなどの症状がよくみられ
これが長く続きます。
膠原病か？と思われてしまうこともよくあります。

妊婦の感染が問題です。
胎児水腫をおこすこともあります。
検査して確認していれば注意深く観察できます。
ちょっと違う大人の伝染性紅斑妊婦さんや
特殊な貧血を持っている場合には注意が必要です。

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