《読書ブログ》変な絵
雨穴(双葉社)
ベストセラー「変な家」の第二弾
母親を殺した子供の絵の解説から始まり
あるブログの謎を解こうとする二人
出産で亡くなってしまった妻
残されたその妻の絵
不思議な絵を描く子供
何を意味するのか
山で惨殺された美術教師
最期に残した絵の意味するもの
真実に近づいた若者も
同じように殺されてしまった
そしてある記者の執念で解決へと至る
心がにじみ出る「絵」
説明しきれないものでもある
愛情が屈折してしまう恐怖
人物と「絵」が入れ替わりながら
スピーディーに展開
絵を読み解きながら
そういうことだったのかと
すべてがつながっていくミステリー
ひとつの考えに
とらわれてしまう危険にも
あらためて気づかされます。
ちょっとホラーですがすごい作者ですね。
シンプルに楽しめる1冊です。