市販のステロイド外用剤
YouTube No.114
ステロイドは悪い、脱ステロイドというのは、
かなり昔には言われたことがありましたが、今はそんなことはありません。
ステロイドをしっかり正しく使っていくのが、湿疹の治療の基本です。
でも、間違った使い方、よく理解せずに使うと悪くなってしまうことがあるのです。
非ステロイド軟膏というのもあるが今は使いません。ワセリンで十分です。
市販のものもいろいろありますが、間違った使い方をすると悪化してしまいます。
ステロイドの外用薬には強さの違いがあります。
メソッドプレミアム、ベトネベートというのは比較的弱いものです。
リンデロンVSとフルコートは少し強いものになります。
主成分同じでも軟膏かクリームかなど、基剤の部分が違うと効き目も違ってきます。
ベトネベートとフルコートにはフラジオマイシンという抗生物質の成分が入っています。
適応は皮膚炎、あせも、かぶれ、かゆみ、しもやけ、むしさされとなっています。
「かゆみ」というのは症状であり、原因があるのでもとの病気はいろいろですね。
診断が違うと効きません。
メソッドプレミアムというのはステロイドとともにかゆみ止め、麻酔成分など入っています。
でも皮膚の症状には必ずしもいろいろ必要ということではありません。
ベトネベートとフルコートにはもう一つ違う適応が書かれています。
化膿を伴う次の症状・・とういものです。
これらに含まれているのはフラジオマイシンと抗生物質です。
ステロイドと抗生物質の混合されているもの、感染がある場合の適応も書かれていますが、
ステロイドの成分は感染を悪化させることがあります。
混ざっているから何でも効く、ということではありません。
診断あっての治療です。
湿疹ならステロイド、虫刺されやあせもにはステロイド外用OK、カビ（真菌）感染なら悪化します。
強さの違いもありますが、顔には体のものより弱いものと使い分けていきます。 使ってみてもよいですが良くならないときにはやめましょう。
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