民族問題
佐藤優(文春新書)

知の巨人とよばれる著者の
大学での講義をまとめたもの

難しいと感じるのは
著者も言うように
日本人は「民族問題」というものに疎いから

「民族オンチ」と言い切られています。

日本人という単一民族で
ほぼ占められる島国
多民族、少数民族との争いを
国の領土問題とも密接した
歴史を有する大陸国家とは
基本的に異なります。

世界のあちこちで起こる問題は
民族問題が基にある

現実と基礎理論
著者だからこそできる解説でしょう。

「民族」のもととなる「何か」

アントニースミスの理論が実際的

民族理論の基盤となる「エトニー」の定義
「共通の祖先、歴史、文化をもち
ある特定の領域との結びつきをもち
内部での連帯感をもつ、名前をもった人間集団」

エトニーが持つ6つの特徴
・名前を持つ
・共通の血統だという神話
・共有する歴史
・独自の文化の共有
・ある特定の領域との結びつき
・内部での連帯感

最後の方にあるこの解説を読んでから
歴史、言語、地理等々
もう一度振り返ると理解しやすくなります。

ウクライナ危機を読み解く
ロシアを取り巻く歴史と情勢

民族とナショナリズムは
世界を理解する基礎知識

日本を取り巻く情勢も
他人事ではないのです。

「多様性」を理解するために
必要な学びです。

 

 

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