まるまるの毬(いが)
西条奈加(講談社文庫)
以前ご紹介した
読書セラピーの本の中で紹介されていました。
江戸時代の和菓子屋が舞台
タイトルの物語ほか全7話
出生の秘密を抱え
全国のお菓子を食べ歩き店を持った治兵衛
夫の浮気から出戻った娘、お永
看板娘のお君
さまざまな困難にぶつかり
悲しい別れや出会いを重ねていく
「まるまる」とは
今日の女房詞でおだんごのこと
おだんごを丸めながら
まあるい気持ちで生きていこうと
娘に語りながら
毬のように尖った
許せなかった気持ちを後悔する
毬を出せずに苦しんだ自分がいる
タイトルのひと言がもつ
深い響き
根底に「家族とは?」を問う
ほんのりと「人生を考える」
につながる1冊です。
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