土を喰う日々
水上勉(新潮文庫)

懐かしいなあと
思わず書店で手に取り
買ってしまいました。

昭和57年初版
今年34冊、今秋、映画化されるそうです。

高校生のころ、読んだと思うのですが
あまり感じることなく
読み飛ばしたように思います。

料理にはあまり興味ないのですが
でもなぜか惹かれて手にしたのも
意味があるのでしょう。

9歳で禅寺にあずけられていた著者

60歳になって
軽井沢の山荘で12か月
精進料理を突き詰めた
土を喰う日々

冬には何を喰うか
蓄えてある野菜と相談する
手にした芋のありがたさ

4月は山菜
5月はたけのこ
6月は梅
7月は山椒
・・・

精進揚げは野菜の交響曲

山荘の台所での実践が
ここまで広がるのかという
細やかかつ深い表現

12月 冬ごもりの山は寂しい
土も眠る
土を喰う日々も終わり
干物や貯蔵室の野菜の声を聴く

寒き日の客にもてなす
無名汁のあたたかさ

ものをむさぼり喰うのは悪いこと
むさぼる心を克服するために
この食事をいただく

この軀を保持するために頂いている

仏と同じ悟りをひらく
そんな境地に達するために
この食物をいただく

ていねいに一つひとつをみつめて
声を聴く

食事だけでなく
すべてに通じること

昔なつかしい本には
今だから得られる気づきがあります。

映画も観たいです。

 

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