黒牢城
米沢穂信(KADOKAWA)

昨年の直木賞作品。

織田信長に謀反を起こした戦国大名・荒木村重と
彼を説得に来たが、地下牢に幽閉されてしまった
黒田官兵衛を探偵役とする歴史ミステリー。

謀反や死が当たり前の世
複雑に絡み合う政治や宗教的な派閥、
武将、傭兵、僧侶など立場による
考え方や心理の違いを醸し出す絶妙な描写

武士としての「死」を尊んだ時代
組織の将のあるべき姿を
考えさせられ今につながる

世の習いを曲げると因果が巡る

自分の見栄を武略として武士の死をうばった
村重に対しての官兵衛の思いが
どう展開していくのか

多くの死と究極の体験から
伝えるべきことを悟った女の戦

人の因果とは
読み切ることはできないのかもしれない

衝撃の感動の終章
これからの人生、
もっと歴史を学びたいと、
再び思った1冊です。

 

 

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