■2019年9月1日

インフォームド・コンセント改革《ブログ》

医療法には

「医療の担い手は、
医療を提供するに当たり、
適切な説明を行い、
医療を受ける者の理解を得るよう
努めなければならない」

と定められています。

「適切な説明」とは?
どのような理解?

ここにもすれ違いが生じます。

-------------
適切な説明と理解とは?
-------------

インフォームド・コンセント

「十分な情報を得た(伝えられた)
上での合意。

「同意」でなく「合意」なのは、
患者さんが拒否することも
含まれるからです。

医療者側からは、
これは説明しなければならない、
という内容があります。

群馬大学病院での医療事故、
大きな問題とされたことの一つに
どのような内容の話をしたのか、
カルテに残っていることが
不十分だった、ということが
挙げられました。

病院として、
どのような内容を書くべきなのか、
統一されていなかったということも
問題でした。

-------------
病院としての責任
-------------

患者さんへの「説明」には、
こういうことを伝えなさい、
記録しなさいと言う内容があります。

病名、手術の内容、
どんな合併症が起こりうるのか、
予測される経過、
その治療を受けなかったら
どうなるのか、
他の治療の選択は、
などなどです。

正確に言うと、
病院でつくった規定の中には
こういった事が記載されています。

しかし、細かい規定を全部読んで、
その通りに毎日のように繰り返される
説明の機会に、
全部きちんと話してカルテに残す
ということが統一されていなかったのです。

している医師もいたけれど
していない医師もいたということ。

極端な、問題になったケースでは、
わずかの言葉しか説明同意文書に
残っていなかったし、
カルテにも書いていないケースが
大半でした。

個人の責任
ということだけではなく

病院として
管理できていなかった
という問題が強く問われました。

そういうことができないくらい
忙しかった体制も問題。

2014年に問題が院内で発覚してから
速やかに取り組んだことの一つに
「説明同意文書の承認体制」
というのがあります。

十分に必要な内容を満たした文書
3年で700件を超えて作成しました。

つくった現場の先生方が
一番大変ですが、
見直したり整えたり
病院挙げての一大作業でした。

これは外部からも高く評価され、
大学病院がメディアからまだまだ
パッシングされていた2015年10月

ある新聞で改善の取り組みとして
紹介してくださり、

久しぶりの前向きな記事!
と関係者で喜んだものでした。

-------------
どう伝えるか
-------------

まずはカルテに残すことは
改革の必須事項で急ぎ作成。

でも、わかりやすいようにと
考えてつくっても
やはり文字がぎっしりつまった文書です。

医療者ならではの言葉も
多いものでした。

また、どう話すかでも
伝わり方がちがいます。

当時、患者さんからは「わからない」
という意見もまだまだありました。

わかりにくいことがあっても、
これだけの文書をもって伝えようとする
という医療者の気持ちは
目に見えない信頼関係つくりに
繋がると思いました。

でも、伝え方、
大事ですよね。

全国の他の病院でも
まだまだそろっているわけではないようです。

ご希望された病院には
この文書をお渡ししています。

多くの病院にも利用していただけると
社会貢献になります。

真のインフォームドコンセントとは?
問題は深いです。

患者さん側で文書を手にする機会があったら
どんなことが書かれているか
よく注意してみてくださいね。

コンフリクトマネジメント無料メール講座&PDF資料 プレゼント
【コンフリクトマネジメントのための無料メルマガ「苦情紛争/怒りの対応はこわくない~医療現場から」】 登録はこちらから
→ https://55auto.biz/kazenomichi/touroku/entryform1.htm

講演・研修お申し込み/お問い合わせはこちら
→ http://kazeno-michi.com/wp/contactus/

ページトップへ