禁断の中国史
百田尚樹(飛鳥新書)

この著者なので
何が書かれているかと
ちょっとドキドキしましたが
期待に背かないです。

中国四千年史は虐殺の歴史
王朝が入れ替われば
静粛というなの大虐殺が
繰り返されてきた歴史をもつ

唐の時代の遣唐使
凌遅刑と宦官を
日本に持ち込まなかったのは
賢い選択であった

凌遅刑とは
時間をかけて死に至らせる死刑の方法
斬首などよりはるかに恐ろしい

大きな乱で数千万人が死ぬことも
繰り返してきた

恐ろしい刑罰
公開処刑を一般見物客が
見るのは当たり前だった

人を食べる
子供や家族もという記録はたくさんある

科挙の試験の壮絶さ
全ては「四書五経」から
壮大な無駄だったのではないか

中国共産党が
どのように全土を支配していったのか
地主を殺して共産党に支配させる
国家として反革命分子を殺していった

文化大革命
知識人はことごとく葬られた

こんな中での日中国交回復
当時の中国は貧しい国
天安門事件で経済制裁を受け
窮地に立った中国を助けた日本

しかし、中国は一気に日本を追い抜くと
牙を向き恫喝する

三国志や水滸伝
史記をもとに日本人好みの
キャラクターをつくった物語

日本ほど
中国を誤解している国はない

人口の3%いれば
国を支配することはできる

日本人に
目をさませ
歴史を見よ
と伝えています。

事実は記録から得られるもの
著者の解釈、意見は客観視ですが
誰も言わない、触れないことを
鋭く指摘しているのも確かでしょう。

刺激的ですが
一気に読めます。

残虐な描写が苦手な方は
やめておいてくださいね。