「がんばれ」の使い方＆《読書ブログ》人は話し方が9割

若き日の失敗

よく、頑張れ！
って言いますが

相手の状況を考えないと
いけないんですよね。。

もうかなり前のこと
若き日の失敗

まだ30代の男性の方
皮膚がんの末期
治療の手段もなくなりました。

家で過ごしたいとのことで
往診でみていくことになりました。

いろいろ話をされる方で、
私もできるだけのことをして頑張るから、
と思って
しばしば家を訪ねていました。

信頼してもらっているんだから、
と勝手に思っていました。

何度もうかがうことで
自分の仕事を果たしているような
気になっていたのだと思います。

そして、患者さんに

「頑張ってね」

と言っていました。

頑張らなくていい

精神科のベテランの医師も
往診してくださっていました。

ある日、患者さんが話してくれたのですが

「みんな『頑張れ』って言うけど
その先生だけが
『頑張らなくていいんだよ』
って言ってくれた。
ホントに楽になった」

ガーン・・

これから死にゆく人に対して
自己満足の診療でした。

今の状況、気持ちに
寄り添うこと

ベテランドクターに
助けていただきました。

若き日の失敗

もう十分に頑張っている人に
どうにもならない状況にある人に

頑張れ、って

言ってはいけないですよね。

静かに今に寄り添う
対話も診療も

そして日常も
共感と承認、ですね。

《読書ブログ》

人は話し方が9割
永松茂久（すばる舎）

2020年、年間ランキング1位の本
いまさらですが、
「がんばれ」の話もあったのでご紹介です。

さすがの内容で
コンフリクト・マネジメントの本質も
全部はいっています。

やはり日常とつながるのです。

人は自分のことをわかってくれる
人のことを好きになる
聴き方が9割

話し方の上手い人のいる
環境に身を置く

否定しない空間を作る
相手の話を拡げる

相手に役立つ情報を届ける

悩んでいる人には「一緒に考えよう」で
感情に寄り添う

「言葉の意味」でなく
「その奥にある感情」にフォーカスする

「がんばれ」のタイミング
・頑張りすぎている人には
「ちょっと力抜こうよ」
・頑張っていない人には
頑張りたくなるように
・頑張りたくて頑張っている人には
未来を語る

話し方のスキルを磨くことは
心を磨くこと

一生学びですね。