病院における「高齢者」という常識

現在メインに働く病院は
大学からのアルバイトの時期と
常勤勤務していた時期をあわせると
25年くらいは関わっています。

長らく通院されるような病気の方も多く
元気に80歳、90歳を
迎えている患者さんも
多々いらっしゃいます。

70歳を超えると
個人差が大きくなりますね。

90歳過ぎても
畑仕事をされているなんていう方は
頭もしっかりしていて
笑顔で明るく話されます。

受診のときにも、塗り薬などは余ってくることもあるので
必要なものをきちんとメモしてきたり
スムーズに診療できるように
考えていらっしゃる方もいます。

自分のことをきちんと説明できる力
笑顔の対話力がある

90歳でこのレベルは
理想だなと思います。

昔は80歳代で全身麻酔で手術は
大変なこと、と思っていましたが

何名かの方は
90歳近くになってガンが見つかり
手術を受けてきた、と言って普通に
外来受診にやってきました。

もちろんなにか起こったときの
予備能力は落ちていますから
手術のリスクは若い人よりは
高いでしょうが

医療も進歩しているし
そのくらいの年齢での手術は
当たり前の時代になりました。

医療というのは
治療の方法ということだけでなく

いかに合併症を起こさずに
早期に動けるようにして
もとの生活に戻せるかを
トータルで考えていくこと

予防対策やリハビリの体制を含めて
生活、人生を支えるということ

細かいことはいろいろありますが
長生きリスクには
一人ひとりも対策と覚悟が必要な時代ですね。

 

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