猫も老人も役立たずでけっこう
(河出書房)
飼い猫の「まる」も登場しつつの
おなじみ養老先生のエッセイです、
■生きているだけで迷惑
人が死ぬのは大事件
親からどういう影響をうけていたのか
死なれてみないとわからない
自分が死んだあとのことを
心配しても仕方がない
死んだあとまで
物事を支配しようというのは謙虚でない
■ゾウムシで世界がかわる
今までおなじだと思っていた虫が違うと気づく
違いがわかる自分になったということ
「発見」とは「自分が変わること」
一生終わらないから面白い
■東京は消滅する?
少子化の問題は
都市化に問題があるのではないか
都市は意識の世界
不確定要素の多い自然を嫌う
子供は思うようにならないもの
子供は自然そのもの
自然そのものに
対峙する方法を忘れてしまったことに
根本の原因があるのではないか
■脳みそを変える
意識というのは頭の中の世界のこと
感覚を通じて入ってくる「外の世界」
意識を変えるには
違う世界に生きれば良い
感覚を鍛える重要性は
「脳みそを鍛える」こと
自然の環境を遮断する都会では
自分を変えにくい
■病院には行きません
死なない人はいない
過剰に不安を持っても仕方ない
そう心得てください
■食う寝る遊ぶ、ときどき邪魔
「まる」の1日
必要なことやしたいことだけを
好きなときに好きなようにだけやっている
そうできれば苦労はない
「まる」の1日、あこがれます。
猫の「まる」も人気者です。
さすが養老先生の人生哲学
心に響きます。
みな違うのは当たり前
自然体でいきましょう。
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