新幹線を乗り過ごしたら・・

先日、大失敗。

所用で東京に行き
帰りは最終の北陸新幹線長野行き

うとうと、として目覚めると
停車していて、目の前のテロップに
「ただいま、安中榛名」

目を疑いつつ
飛び降りました。。

目的地、高崎の次の駅
市内から遠く離れた山の上に位置する
よく話のネタにもなるような
周囲にな~んにもない駅なのです。

仕方がない、タクシーしかないけど
タクシーは呼ばなければいないのです。
それも夜遅いと
来てくれるところがみつからない
なんてこともあります。

実はかなり以前に一度経験しているので・・。

改札で乗り越し料金を払うと
「お帰り大丈夫ですか?」
と駅員さん。。

「タクシー呼びたいのですけど・・」
「呼ばないとこないのですよ」
と渡してくれたのが
タクシー数社の電話番号と距離が書かれた紙。
一番近くても8kmある・・。

「上の2つが夜もやってると思います」

「わー親切!」
以前、同じ状況であちこち電話して、
やっと来てもらえたという経験済みなので感動。。

でも1社は電話がつながらず
もう1社がなんとか、「20分くらいかかりますけど」
と来てくれることになってホッとしました。

駅も時間になると閉めてしまうので
外に出て少し離れたところのベンチで
「寒くなくて良かった〜」と思いつつ
ゆっくり待つことにしました。

しばらくして
駅から1人の男性が出てきました。
電話しながらちょっと怒っている様子

「来られないってことですか!!」
とちょっと怒りモードの声が聞こえてきました。

どうみても同じ状況
タクシー来ないってことらしい・・
どこにかけたのだろう・・

こわい人だったらどうしよう
とちょっと思ったのですが
その次の電話をされる様子もなく立っているので
歩み寄って声をかけました。

「あの、乗り過ごしたんですか?」
「あ、はい・・」

いい感じの方でした。

「どちらまで?」
「高崎です」

「じゃあ、もうすぐタクシー来るから
一緒に乗ってきませんか?」

「えっ、いいんですか!!!!!」

安堵と本当にうれしそうな反応

「タクシー来れないって
どういうこと!?って
呆然としてつい・・」

それはそうですよね。

スマホ決済したので
駅員さんとは会話していなかったとのこと
タクシーがいるかと
駅の反対側に行ってみたらしいです。

表口が何もないので
裏はもっとありません。

それで駅員さんから教えてもらえなかったのか
随分時間が立ってから出てきたのか
と納得でした。。

でも本当にうれしそうで
とても感じの良い好青年で
喜んでもらえるって
こちらが心豊かになるなあと思ったのでした。

 

タクシーを待つ時間
人影もなくなんの音もしない
駅前の広場ふうなところに
ライトはありましたが、夜中の暗く静寂な場

もともと見知らぬ人との会話は
患者さんと話す以外は
あまり得意ではないし
積極的にはしないのです。

日常でも最初の会話で
プライベートにツッコミ過ぎると
ちょっと違和感を感じます。

相手との距離感、そこにいる目的によっても
自然な会話は変わってきますよね。

ビジネス関連の集まりなら
最初から「お仕事は?」と
深堀りしてもよいのは
それをお互い知るのが目的だからです。

関係ない場では
そこから入るものではない
と感じることもあります。

初めての美容院で仕事内容を
あれこれ聞かれるとか
患者さんにプライベートなことを
突っ込まれると違和感を感じます。

もちろん個人差はあるでしょうが
どんなふうに感じる人かわからないので
あまりなんでも相手に質問を重ねるのも
注意が必要です。

相手との距離感
その場の状況にあった
対話から始めるのが自然です。

そんな気配りが自然にできそうな
雰囲気の方でした。

こういうときの無難な話
お互いの共通項でわかっていることです。
・共有した出来事
・天気の話は万人共通で無難
・困ったら、周囲にみえているものについて語る

新幹線を乗り過ごした
タクシーに乗れることになって良かった

という大きな共通事項があるので
「やっちゃいましたね」
「タクシーいないんですね・・」
もう笑いに変えて、帰れることに感謝しかないです。

「タクシーが来られないって言われて
どうしようかと、ちょっと怒っちゃって・・」
と反省の様子。
それはそうです、初めてのこの場は
ちょっと呆然、不安、困惑から怒りになる
怒りは二次的な感情、ですからね。

「寒くなくてよかったですね」
「この駅、夜閉めちゃうから
追い出される前に外で待つことにしました」

気候と私の経験談も
共通事項と役立つ情報です。

「なにもないですねー」というのも
みえている、感じた周囲の情景。

そこに突然、

10mくらい先を横切って駆け抜ける
4つの物体が・・

すごいスピードで駆け抜けていきました。
なんだーーー!!と
一瞬、度肝をぬかれました。

「いまの、イノシシ、ですよね・・・。」
「あの形はイノシシですよね・・・」

「4匹いましたよね・・」
「小さかったですね・・」
「速かったですね・・」
「どこへ行くのでしょう・・」

もう、目の前にみえた情景から
話がいくらでも広がり
一気に共通事項が増えました。

イノシシの写真、
撮ればよかったなあと思いましたが
そんな余裕もない勢いでしたし、
近づいてこちらに向かってこられたら
怖すぎますね。

 

やっとタクシーが到着し、車の中でも
「ホントに助かりました!!」
何度もお礼を言われ
「タクシー来てくれないって言われて
どうしようかと・・」

感じのよい運転手さんが話にはいってきて
「断られたんですか?どこですか?」
「どこだったろう?」
スマホで調べてとりあえずかけてみたので
わからなくなったようです。

運転手さん
「うちもこれで終了ですよ。
もう飲み屋も全部しまってるから」

新幹線を乗り過ごした人が呼ぶのが
最後の仕事
なければ終了、って感じなのでしょうか。
だから早く呼ばないとダメなんですね。。

私は車が高崎駅にあるので、駅まで
青年は、駅でいいです、と言っていたので
一緒に降りると勝手に思い込んでしまっていたら

「ちょっと回ってもらえますか?」
と青年が運転手さんに声をかけました。
もう電車もないから
自宅まで乗っていきたいということ

「あ、そうか、
私が先におりないと」

と気づき、メーターをみると8000円ほど
お支払いは置いていくしかない
預けようと思ったら

「ここはいいです!払いますから
本当に助かったので!!」
青年が強い口調でおっしゃいます。

そうは言われても
人生の先輩としては、
「そんなのダメですよ!」
と、とっさに感情も動き

モタモタするのも運転手さんに迷惑だから
どうする?の判断を自分の中で働かせることに・・

何度も強く言われるので
「そうはいきません」
と5000円札をおしつけて
「じゃあね〜!!」と
明るく素早く手を降って
車を降りてみました。。

どうするのが良かったかなあ
「つまらないこと言わないでと
どうせ払うつもりだったのだから
払わせなさい」という
オーラでスマートに出せなかったかなあと
全部おいてきてしまえばよかったなあと

一瞬の判断は
振り返ると考えます。。

実はお金の分け方って
場面にもよりますが
人間関係が大きく関係します。

ちょっとした知り合いと
全く見知らぬ人とでは
違いますよね。

でも良い感じの方に出会えて
気分良く帰れたのはラッキーでした。

5千円札も1000円札も持っていたのも
ラッキーだったなあと

ちょっと東京で母にお土産と思って
1000円弱の芋ようかんを買ったときに
10000円札をだして崩しておいたのが
良かったなあと

その時にいちいち考えているわけではないですが
出来事を振り返って意味づけすると
面白いですね。

でも、乗り過ごさないように
それは忘れないように

反省です。。

 

 

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