突き抜けると一緒になる

以前のことですが
100歳近い方が少々大きめの顔面の皮膚がんで
いらっしゃいました。
ひとりで歩いて受診されていました。

局所麻酔でなんとか手術できる大きさだったので
手術を予定することにしました。

顔はみえますからね。
全身状態にもよりますが
ほおっておけば大きくなったり臭いがしてきたり
整容的にも手術適応があるというのが信条です。

もちろん見えているのだから早く来て
というのが本音です。

しっかりとひとりでいらしていましたが
さすがに手術同意書はご家族にも
お話してから、ということで
息子さんが来てくださることになりました。

いらしたのですが
そういえば息子さんもかなりのお年
100歳独歩のご本人はお元気なので
ならぶとあまり雰囲気がかわらない

リスクとか予後は悪いかもとか
ひととおりお話ししても
わかっているのかなあと少々不安ですが
できるのはここまでなので仕方がないです。

サインをいただくと、息子さんが
「オレもガンでさ、ここ転移してるんだ」
皮膚転移しており

超高齢のお父さんの手術どころでは
ないようでした。

世の中で8050という話題があります。
80歳の親が独立できない50歳の子供の面倒をみている
親が高齢化していくという問題

8050は問題でも
100歳まで元気だと子供も老人になって
10070とか10080は親子揃って高齢者

リスクはたくさんあり
別の問題は起こりますが

元気に人生突き抜けると
あったはずの問題が変わってしまう
いろんな解決方法はあるなあ、
なんて思ってしまったのでした。

突き抜けてしまいたい
問題解決の方法を考える
リスクに備える

まずは自分を整えること
身近な出来事から
いろいろ考えさせられます。

 

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