【ドクター永井の皮膚科】アレルギーの飲み薬 市販薬の話

【ドクター永井の皮膚科】アレルギーの市販薬 YouTube No106

かゆいときの飲み薬  湿疹とかじんま疹でかゆみがあるときに、抗アレルギー薬を処方します。
アレグラ、アレジオン、クラリチン、他にもいろいろあります。
この3つはドラッグストアでも売っています。

病院で出す時には、これらの薬の適応は湿疹、じんましんなどによるかゆみとアレルギー性鼻炎などがあります。
適応というのは、この薬はこの病気に使ってよいですよ、という決まりです。
市販の同じ薬の適応はアレルギー専用鼻炎、かゆみや湿疹、じんましんというのは出てきません。
なので、花粉症の薬というふうに認識されていますね。

 

 

インターネットではこういった市販の薬は、かゆみにはだめと書いてあったり、
ドクターの記事ではかゆみに使うと書いてあったりします。

では、かゆみ、じんま疹に対する適応のある市販薬は?というと、ジンマート、アレルギール、等々。
面白い名前の薬がいろいろあります。

これらの主成分をみると、病院では昔は使っていたけれども最近はあまり使わない薬が多いですね。
眠気がでやすいものも多いです。 アレグラは眠気の副作用がほとんどないことが特徴です。

市販のかゆみに適応があるものは、病院では昔使っていたものがほとんどですね。
比較的新しいものはかゆみじんま疹には適応がありません。
適応がないから効かないということではないですが、
ルールとして使っていいですよということになっていないということです。

病院で出す薬にはジェネリックという後発品がよく勧められますが、
主成分が同じでも混ざっているものは違ったりします。
中には効果が異なると感じるものもあります。

市販薬でもジェネリックがありますね。かなり安いです。

まとめ
1.鼻炎の飲み薬として入手できるアレグラ、アレジオン、クラリチンは 医療用ではかゆみ、じんましんの薬として適応がある。
2.実際には効いても「薬の適応」というきまりがあるので、堂々とかゆみに使って良いですよとは言い難い。
3.市販のかゆみ、じんましんの薬として売られているものは少し古い、眠気が出る頻度が高い。
4.市販薬にもジェネリック(後発品)がある。安い、効果はほぼ同等と思われているが全く同じではないかも・・。

以前に外用薬の話、ジェネリックの話をしましたが、塗り薬特に潰瘍治療の薬では効果が違うこともあるので注意が必要です。

 

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