《読書ブログ》諦めの価値

諦めの価値
森 博嗣(朝日新書)

著者は工学科の研究者をしながら
作家となって著書多数
現在は1日1時間だけ執筆する生活

作家になったのは
庭園に鉄道をつくりたかったから
本当につくってしまい
森の中に住んでいる

という自分で「変人」
と称する方です。

「諦め」でこれだけ書くというのも
なかなかすごいことですが
納得できることが多々ある中身です。

「成功」とはあなた自身の満足
「自由」とは自分がやリたいことを
実現する過程や状況

「諦める」対象は何なのか
ひとつは「目的」
もう一つは「目的」に向かう「方法」

諦めるとは
もっと大事なものを守るということ

諦めている人は
ものごとを冷静に高い視点から見ている

人間の最大の武器は
考えるという行動

様々な悩み
やりたいことができない
実際には何をしたのか、と問いたい

周囲がどうみているのかを気にしすぎ
だれもが自身の限界を知ることになる

今自分を変えられれば
人生は変えられる
対象は「人」「過去」「方法」「方針」
これらに善悪はない
「考える」ことは諦めてはいけない

諦めてそれが後に利益につながるのは
諦めるものが
それなりの労力と時間によって
作り上げられた場合

「あきらめる」とは
自分の感情をコントロールすること

期待しなければ腹はたたない

「諦める能力」とは
次のステップに移る身軽さ

悲観的予測と柔軟な思考が必要

諦めるというのを
ネガティブな印象を感じがちですが

高い視点
客観的な判断

をして選択すること
と改めて気づきます。