【ドクター永井の皮膚科】なにそれ？脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎　

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湿疹＝皮膚炎、表皮の炎症です。
その中にいろいろな名前がついています。
脂漏というのは皮膚の脂で、これが原因で生じる湿疹です。

湿疹の名前はいろいろな名前がついていますが、これは原因が病名となっています。
乳児脂漏性皮膚炎というのもありますが、今回は成人の方の話です。

【部位・症状】
成人では、皮脂の多い部分にできるもます。
皮脂腺（皮膚の脂を出す腺）というのは顔に多いのです。
中でも皮脂腺が多いところを脂漏部位といいますが、眉毛や鼻のあたりが中心です。
赤くなって上にカサカサしているものがついています。

頭にも多くみられます。頭ではフケのようなものが増え、かゆみがあります。
中年期以降に多くみられます。

【原因・治療】
原因として、皮膚にもともといるマラセチア菌というカビの関与が考えられています。
治療として、抗真菌剤も効果があります。
頭はローション、皮膚は軟膏かクリームを使います。
ステロイドも効きますが、顔は弱めのものを使います。
炎症が強いときはステロイド、維持で抗真菌剤というのも一つの方法です。

【日常の注意】
日常の手入れも大事で、頭の場合には、ミコナゾール配合シャンプー、コラージュフルフルなどオススメします。

慢性湿疹の一つでもあるので、根治は難しく、
治って終わりにはならないことが多いのです。
日常の手入れをしつつ、悪くなったら外用剤を使い、上手に付き合っていくことも大事です。

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