20歳の原点
高野悦子(新潮社)

以前、ちきりん氏が
自分の原点になった本
と紹介していました。

かなりお若い時に読んだのでしょうが
これを読んで人生を変えた、というのは
さすがにすごい感性だと思います。

学生闘争の世界で戦いを続け
20歳で自ら命を断った著者が
書き綴ったもの

独りであること、未熟であることが
私の原点である

闘争に翻弄されている自分は
歴史の一時点にいる

環境に順応しようとしている
大事なことは「私」がどう考えたかということ

独りである自分を支えているのは自分なのだ
自己を知るため
自己を完成させるために
本を読んだり街に出たりする

今という時間を生きなければ
人は死ぬのだ
己の存在は矛盾と混沌に満ちている

生きていること、闘争していることを
論理化しなければならない

どこにでもいるようにみえる
20歳前の彼女がノートに書き溜めたもの

戦いながら徹底的に自己を見つめる
ある意味で大きな才能
こんな力をもう少し発揮できなかったのか

ベストセラーになり、コミックも出ています。
様々な世界に没頭できるのが読書です。

 

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