自分のカルテをみたら
あれっ?と思うことがあるかもしれません。
史上最大人数の医療事故調査報告書
大学病院で事故調査を行うときには
患者さん、ご家族に
必ずカルテ開示をすること
と調査委員会の報告書にも書かれており
そのように病院の規定も修正しました。
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ある医療事故を経験したご家族との出会い
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事故調査は通常は
そんなに頻繁にあるわけではないので
カルテ開示というのは
特別なことになってしまうのかもしれません。
「日常から患者がカルテを自由にみられるような
システムにしなさい!」
と強く言って医療事故調査報告書の中に
書き込まれるに至った
ご意見を出されていたのは
外部の方のみの医療事故調査委員会の
委員のおひとり
患者家族代表として参加されていた方。
奥様が第1子出産時に
子宮収縮剤使用で至急破裂、死産
その後の病院の対応などに納得せず
10年に渡る裁判
和解し病院において
医療安全の講演を行うにいたりました。
勢いのある講演なので
かなり前に
初めて講演を聴いたときには
慣れない医療者が聴いたら
ちょっと圧倒されて萎縮してしまうかも
と思い
善良な医療者が大半なのに、と
すごく責められている感じが
しましたが
時がたって
調査委員会のメンバーになられて
じっくりお話すると
伝えたいことが
よくわかるようになりました。
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医療と社会をつなぐ活動
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今は病院で診療明細書が渡されるのは
普通のことになっていますが
それもこの方が中心となって
どんな医療を行ったのか
患者にわかるように明細書を渡せという
運動を繰り広げたからです。
多くの講演のほか
日本の医療を動かす活動をしてきた方です。
そして医療事故調査委員会で社
患者がいつでも
カルテを見られるようにしなさいと
非常に強く示しました。
この方は高校の先生なのですが
どんなにテストの採点を見直しても
間違いがある
だから返すときに
もう一度よーく見ろ
間違いがあったら言え
と言って返すと
やっぱりある。
自分のことだから
真剣にみる
見逃さない。
患者も同じ
処方箋だって間違いがあれば気づく
カルテをみて疑問をもつこともある
自分のことに関心をもって
一緒にすすめるには
カルテを見られるようにするのが一番だ
と強くおっしゃっていました。
通い慣れた患者さん
処方箋をよーく見て
自分の希望と違ったり
日数の間違いとか
指摘してくださることもあります。
こちらもなるべく
電子カルテをみせながら
薬の確認をします。
せっかくメモを書いたのに
置いていってしまいそうな人には
持たせます。
検査結果も
わからないかもしれませんが
持っていっていただきます。
後でゆっくり見れば
気になれば尋ねてもらえばよいのですから。
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ライフワークに繋がる力
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とにかくやれ~~
と事故調査報告書公表1年後の報告会で
ずっと病院長に詰め寄っていましたが
人生をかけての医療の改革ですね。
でも伝える力と行動力がなければ
やってこられなかったこと
この医療はおかしい
と言う強い思いは
恨みなどといものは通り越して
人を動かす強い動かす力となり
ライフワークとなっているのでしょう。
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医療と社会をつなぐものは
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