《読書ブログ》98歳、戦いやまず日は暮れず

98歳、戦いやまず日は暮れず
佐藤愛子(小学館)

これで最後、と言っていますが
またベストセラーですね。

大正からの時代を生き抜いた
書くことを続けてきた
といっても重苦しさはない
なんだか飄々とおかしい
エッセイ集です。

倒れて頭を打って
病院に運ばなければとなった
話があるのですが

病院にいくのは死ぬときだけと思っている
「病院」という大きな組織の中では
我々患者は「人間」ではなく
「患者」という「物」として扱われる
物扱いされてまで病気を癒やしたいとは
思わない

小さな個人開業医で
医師も人間、患者も人間
となれるところがいい。

という話があります。

医療者はつい「患者」という言葉を
使ってしまいますが
病院にかかる人は
自分を「患者」とは思わない
そう呼ばれるから受け入れるけど
自分も患者や患者家族側として
病院に関わると
なんとなく違和感を感じるのが
納得できます。

とはいっても
病院で治療する病気や怪我はたくさんあるので
それも受け入れないといけないですけどね。。

98歳まで元気に書いてきたからこその本。
本当に「書く」のですよね。。
当然ですが、パソコンに打つわけではない時代

マグロは泳いでいないと死んでしまう
書くのをやめたら死んでしまうと何度も言われた

67歳で老後の本を出し
82歳でずいぶん長い老後だと思ったけれど
それからさらに15年

前向きに生きなくてもいいでしょ、と
根底にある生き方、捉え方が自然です。

「本当にここに筆をおきます。」
とあります。

どうでしょうか・・。
また面白いものがでてくるのかもと
期待もしてしまいます。

でも一度覚悟を持って決めたら、
最後かもしれません。

いくつになっても
頭はしっかりしていたい
新しいことにもチャレンジ
ワクワク感を持ち続けたいなあと思ったのでした。

 

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