単純ではない、事実から考えて判断すること

先日、久しぶりに
ちょっと違う内容の講演

皮膚科×安全管理 の立場から

アレルギーにどう対処するか
というお話。

これって病院の安全管理という立場につく前から
皮膚科医としてうるさく言ってたのです。

点滴が漏れたときの対応とともに
薬にアレルギーを持つ人の
情報共有とその情報の解釈は
医療者が考えなければいけないこと
患者さんもしっかり自分のこととして
語れなければいけないこと。

口うるさく言うと
自分が引き受けることになるというのは
どこの世界でも同じですね。

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アレルギーの話!?
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薬剤に対するアレルギー
と思って引き受けたら
アレルギー全般と言われ

アレルギーは全然専門ではないのですが
と思いつつ
伝えたいことはいろいろありました。

さらっと総論と

○○にアレルギーがある
と言う情報がある場合に

病院の中では
どのように情報共有がされているか

皆が意識できているか
患者さんも巻きこんでいるか

などなど

20年くらい前
皮膚科だけやっていたときにも
ずっと思って勤務する病院では
伝えてきたこと

きちんと言葉にして
発信する機会が持てて
良かったと思うのです。

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システム頼みは危険
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一人ひとりの情報

例えば卵アレルギーとあっても

卵そのものがだめ
内容に少しでも含まれているとだめ

その対応は
起こったことの重症度などによって
判断していくこと。

ひと言にまとめてしまうのは危険なのです。

○○に対する薬剤アレルギー

たいていは
薬はたくさん種類がありますから
他の薬で対応する

ということもできます。

でもどの程度だったのか
絶対に二度と使っては危険
ということもあり
他の薬も飲んでいたから
どれが原因かわからない
疑いにすぎない

そのときの状況はいろいろあります。

システム頼みも危険

○○という薬が合わないから
電子カルテに登録すれば
処方できないようになりました!

と対策をとったようにみえても

今はジェネリックという後発医薬品が
たくさんあり、
名前が違っても実は主成分は同じモノ

同じ系統の薬であれば
やはりアレルギーが起こりうる

システムでは防ぎきれないこと

処方する医師はもちろんですが
チェックするもの一人ひとりが
内容やそのとき起こった症状など

もう少し詳細に捉えて

考える

ことが必要なのです。

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考えて行動すること
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もちろん
そばアレルギー
ラテックスアレルギーなど

はっきりしているものもあります。
それでもどんなことが起こったのかは
確認したいもの。

薬は特に複雑

表に出ている言葉だけでなく
ちょっと深く

その時どんなことが起こったのかという
情報も共有できるようにしたい

表の言葉だけでなく
そのときの事実を共有

意識して
考えて行動

したいもの

院内隅々まで
伝える、当然のこととする

結果だけでなく
考えたプロセスが
​​​​​​​説明できることが大事

それを患者さんと共有していく
ことも重要ですね。

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