【ドクター永井の皮膚科】異汗性湿疹とは?

【ドクター永井の皮膚科】 異汗性湿疹 

No108

異汗性湿疹は汗疱とも呼び、手足にできるあせもみたいなものです。
手足は汗をかきやすい人がおり、汗の腺が詰まってしまってできる、
汗が悪さをしてできる湿疹なのです。

手足のあせも、のようなもの
あせもの正式名称は汗疹、よくある赤いものは紅色汗疹、
細かい水疱ができる水晶様汗疹というのもあります。

診断が大事
水虫との鑑別も必要になります。

 

 

異汗性湿疹では手掌に水疱ができ、皮膚が厚くなり皮がむけてきます。
手足は角質が厚いので、硬い水疱になります。
汗のとおり道が詰まると炎症をおこします。

真菌感染症との鑑別は必要で、真菌検査をして診断をつけます。
湿疹と真菌治療が全く違います。水虫は抗真菌剤、
異汗性湿疹は湿疹の治療なのでステロイドを用います。

手のひらや足の裏は比較的強いステロイドを使っても大丈夫ですが、
白癬菌の感染症にステロイドを塗ると悪化するので、
診断をきちんとつけることが大事です。

かゆみもあることが多いので、抗アレルギー剤の内服も行います。
水疱がたくさんできてひどい場合には、ステロイドの内服も行うことがあります。

 

 

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