【ドクター永井の皮膚科】褥瘡の基本③④ 肉芽の見方その1,その2

褥瘡の基本③④ 肉芽の見方その1,その2

YouTube No98

褥瘡の治療で時間がかかるのは慢性期の深いもの、 そこからどう治していくかが問題です。
そのためには治療の途中で出てくる肉芽を細かくみていくことが必要です。

深い傷を治すときには壊死組織がとれて、
肉芽があがって小さくなって皮膚がはって治る、という経過をとります。
肉芽はいろいろです。 良好な肉芽と不良肉芽があります。
良い肉芽にならないと傷が治りません。
良い肉芽は色が紅色で細かい粒状、辺縁の皮膚からつながっています。
不良肉芽はいろいろなタイプがあります。
肉芽をみながら治療を選びます。

 

 

褥瘡の基本 ④ 肉芽の見方その2

YouTube  No.99

赤い一部が黒いのは「褥瘡の中の褥瘡」、辺縁の皮膚をみると白っぽいのも問題です。

赤い肉芽が表面に黄色い膜のようなものがついて来る状態、汚くなってきています。
細菌の感染が問題になる、表面に細菌が増えてきています。
細菌は調べればみつかっても問題はないことが多いのですが、
増えてくると見た目がきたなくなってきて、傷が治りにくくなります。

ガーゼをみると、浸出液が多くて今までより汚いというのがわかります。
滲出液を観察することに気づくことがあります。

パッとみて問題点を見逃さないこと。
黄色いところが良くない、表面の膜ではないとわかるかどうか。
筋膜が壊死しているところを見逃さないようにする必要があります。

 

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