高齢者の水ぶくれ
〜水疱性類天疱瘡(すいほうせいるいてんぽうそう)
YouTube No69
この病気は高齢の方に多い自己免疫水疱症のひとつです。
自分のある種の組織をこわしてしまうような
「自己抗体」がつくられる病気です。
水疱性類天疱瘡では、
表皮と真皮の接着を壊すような抗体がつくられてしまい、
表皮と真皮の間に水ぶくれができます。
赤い発疹のうえに水疱がたくさんできて、かゆみがあります。
最初は赤い発疹のみのこともありますが、
その上に比較的しっかりした水疱ができます。 緊満性水疱といいます。
血液の検査で、抗BP180 抗体陽性であれば診断できますので便利です。
水疱の処置の基本は他の動画でご紹介していますが、
これは全身的な病気なので傷の処置をすればよいということではありません。
治療はステロイドの飲み薬が中心です。
病気の勢いを抑えきれる治療をしないと治りません。
新しい水疱ができるのを抑えられる
十分な量のステロイドが必要となります。
軽いうちなら少しの量で抑えられることもありますが、
全身に広がってしまうと大量に必要となり
副作用の危険も上がります。
軽いうちなら少ないステロイドの量ですむので
早く診断することが重要です。
ステロイドも副作用があり、免疫力を低下させます。
感染の注意が必要です。
そのほかにも糖尿病の悪化、高血圧、胃潰瘍、骨が弱くなるなど、
薬の量が多く長期になるほどリスクがあがります。
ステロイドを投与して十分に効果がでると、
新しい水疱はできなくなります。
しかし、すぐにやめるのではなくて、その量を継続し、
ゆっくり減らして維持量まで持っていきます。
長い期間ステロイドを使うので、最初の量が少なく済むのがなによりです。
高齢者に多く、感染症が命に関わることもあります。
早めの受診、診断が大事です。
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