【ドクター永井の皮膚科】ハチアレルギーの話

【ドクター永井の皮膚科】ハチアレルギーの話

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◆ハチアレルギーとは?

何かに対するアレルギー、特定のものに対するアレルギーがあったら
自分でしっかり管理する必要があります。
ハチの毒素が体にはいると抗体ができ、その次にもう一度はいってくると
抗体が反応してアレルギー反応を起こしてしまう人がいます。
ハチはスズメバチ、アシナガバチが多くこの2つは交差性があるとされます。
ミツバチは多くはなくほかとは別です。

 

 

 

◆ハチアレルギーの症状
さされたところは痛くて腫れるだけなら大丈夫ですが、危険な症状があります。
刺されたところ以外の蕁麻疹は少しでも出たら要注意です。
息苦しい、口の中がかゆい、気分が悪いなどの全身症状があったら治療を急ぎます。
ひどくなるとアナフィラキシーショックになります。
こういった反応は多くは15分以内、遅くても30分以内におこります。

ハチ刺されのときは全身の症状がないことを確認します。
2回め以降に刺されたときが多いですが、その人によります。
何度も刺されても大丈夫な人もいますが、
何度も押さされているとそういったアレルギー反応をおこすリスクがあがります。
初回でも起こる報告はあります。

一度症状が出た方には、検査で確認はできますが、
症状が出た方は結果どうあれ、アレルギーがあることは認識していなければなりません。

◆ハチアレルギーの治療
全身症状の程度に応じて治療します。
エピネフリン、ステロイドなど使います。

アレルギーがあるとわかっている方には、「エピペン」をもっていていただきます。
ショックになる反応を抑える注射の薬で、もしも刺されたら
すぐに打つ必要があります。自分で持っていて自分で打ちます。

もしも刺されてしまったら、人がいるところに行くこと。
倒れてだれもいないと死んでしまうこともあります。
気分がわるければ救急車を呼んだほうがよいです。

◆まとめ
刺されたところだけの症状で30分以上たっていれば大丈夫です。
刺されたところ以外の蕁麻疹、全身症状はいそいで病院に行く必要があります。
一人にならないことが大事です。 何度も刺されるとリスクはあがります。
刺されないようにという注意も必要です。

 

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