【ドクター永井の皮膚科】見逃したくない皮膚感染症
単純ヘルペスいろいろ
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皮膚に症状が出る感染症
見逃すとひどくなってしまうものなので抑えておきたいものです。
単純ヘルペスウイルスの感染症のお話です。
単純ヘルペスには1型と2型があります。
口唇ヘルペスは1型、陰部ヘルペスは通常２型です。
不顕性感染（いつの間にか感染している）が多いのですが 一度かかると神経節に潜んでいて体調悪いときに出てきます。 口唇ヘルペスが代表的 再活性化と言います。
初感染では症状が強くでることがあります。
ヘルペス性歯肉口内炎では発熱口の中の痛みなど、
外陰部でも症状が強くなります。
少し違うウイルスですが、 水痘帯状疱疹ウイルスは
初感染は水痘、回帰発症が帯状疱疹です。
口唇ヘルペスは再発性、回帰発症の代表的なものです。
症状をみるときには、最初にできたのはなにか？を考える事が大事。
傷になっているのは二次的な変化です。
注意が必要なもの２つあげておきます。
カポジ水痘様発疹症 水ぶくれがつぶれてかさぶたになります。
広範囲に広がります。夏、アトピーのある人に多く、ステロイドの外用を続けると悪化します。
早く気づくことが大事です。
2つ目はヘルペス性瘭疽（ひょうそ）
ヘルペスウイルス感染に細菌感染も加わっています。
最初には水疱ができたのでしょう、丸いびらんがあることから、
もとは水疱ができたのでしょうと考えます。
二次的な細菌感染です。 単純ヘルペスだけなら抗ウイルス剤の内服ですが、
細菌感染も加わったときは 抗生物質を使います。
外用はワセリンで保護などでも大丈夫です。
感染症は急にびっくりすることも起きます。
早く受診して適切に治療が大事です。
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