ドクター永井の皮膚科
キズパワーパッドのお話 その2 No82
病院ではキズパワーパットと同じ成分のドレッシング材があります。
(正式名称はハイドロコロイド)
褥瘡など深い潰瘍では治るまでに長い過程があり、
経過で使うものも変えていきます。
病院での使い方と市販のものを使うときの注意のお話です。
軟膏やドレシング材 ドレッシング材を示しています。
壊死組織があるときには軟膏を中心に使い、
きれいになってくるとドレッシング材も選択できます。
市販のキズパワーパッドと同じ成分の「ハイドロコロイド」は、
深い傷がもうすぐ治るかなという時期、
あるいは、もともと深くない傷に上手に使っていきます。
ハイドロコロイドには薄いものと厚いものがあります。
傷から出る滲出液を吸って創面を覆い、湿潤状態を保って傷を保護します。
薄いものは滲出液を吸える量が少ないのです。
赤い肉芽にみえても貼ったらすぐに滲出液でとけてあぶれてしまう、
こんなケースではきれいに見えても細菌がふえていて滲出液が増えている状態です。
こういうときは続けられません。
市販のものは手軽に使えますが、張りっぱなしでいい、
貼ったら何しても良い、ということではありません。
化膿したりかぶれたり、というトラブルもあります。
貼ったから大丈夫ということではありませんので注意が必要です。
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