ヒトはどうして死ぬのか
死の遺伝子の謎
田沼靖一 (幻冬舎新書)
死の科学
遺伝子を起点としてみた
新しい死生観
「アポトーシス」
という言葉が出てきます。
ちょっとこの分野はなじみがない
と思うかもしれません。
「アポトーシス」とは
プログラムされた細胞の死
細胞の自殺
細胞が自ら死んでいく
生体は必要な時に
「自死装置」を発動させるのです。
アポトーシスとは
遺伝子によって制御された死ともいえます。
・生体の制御:不要な細胞が自ら死ぬ
・生体の防御:身体にとっての敵が現れて
異常をきたした細胞を
アポトーシスを発動させて消去する。
細胞死の研究は
病気の制御や新薬の開発に
大きな希望を開いています。
ガン細胞は死なないことが問題
正常との違いはなにか
「死」の方向から
生を捉えるとみえてくるのではないか
というマインドが
研究の根底にある。
アルツハイマー
パーキンソン
劇症肝炎
細胞が急速に死んでしまう。
アポトーシスの制御をしつつ
細胞を正常に維持し
治療に生かしていく。
ゲノム創薬
ある疾患の遺伝子解析から
適合する科学物を設計することで
新薬を早く創り出すことができる。
同じガンでも
原因遺伝子は同じではない
テーラーメイド、個別化医療につながる。
子孫を残すときには
遺伝子がシャッフルされる
新しい遺伝子の組み合わせを作る。
生は死に内包されるもの
細胞死は遺伝子による
自らの消去機能
細胞は個なら人間が全
人間が個なら地球は全
地球が個なら宇宙が全
死は「いま生きていること、存在していること」
がどんなに素晴らしいか教えてくれる無二の存在
現在の自分を見つめ直すことによって
人間はより良く生きることができる。
人間が生きている間に遺せることは
究極的には「善い精神」
あとがきは「生と死」を考えることで
結ばれます。
科学と死生観が
納得して結び付けられる1冊です。
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