その定義と解釈は?

その定義と解釈は?

「年間2万2800人の患者が
医療過誤で亡くなっているといわれる日本。」

という始まりで届いた案内がありました。

いきなりショッキングです。

そんなにいるか!
と思います。

『患者安全への提言
6人のキーパーソンが
群馬大学病院の医療事故を語る
シンポジウム』

というものの案内です。

外部調査委員会のメンバー6名と
医療安全の業界で活動する方によるシンポジウム

私が
「そんなにいるわけがない」
と思うのは

そもそも私の持つ
「医療過誤」の定義に当てはめて
考えるからです。

言っている人の定義が
私とは違うのでしょう。

きちんと調べてはいないので
推測ですが

米国での「医療事故(過誤?)」の割合
と言われるものを
日本に当てはめて言っているのかなあ
と思います。

そもそも基本となる
何を持って医療過誤
というのかが
どうも定かでない

医療者と患者さん側で乖離がある

というのは
かなり以前から思っていたことです。

何をもって「医療過誤」と言っているのか
定義はどうなっているのか?

そこが違うし
共通認識は持てそうもないので

患者側と医療者側の乖離の構造

が出来上がります。

医療者は言っても無理と思って言わない
めったに起こることではない

と思って諦めてしまったり
関心を持たないのかもしれません。

 

 

すれ違う言葉の定義

群馬大学病院の件も
医療事故と言われるのは仕方がないですが
医療過誤(ミス)かと言われると
少し違う。

医療の質に関わる事故は
医療過誤という言葉は違和感を感じる人が多いのではないか。

医療事故=医療過誤(ミス)ではない
それぞれの定義がある

そうはいってもその言葉すら
理解されるのは難しい。

医療者でもわかっている人は少ない

言葉ではなく
印象、感覚的なものもあるので
定義を追求しても
実際にはあまり意味がないかもしれません。

明らかな「間違えてしまった」
医療過誤(エラー)は
起こってはいけませんが

不確実な医療に基づく
やむを得ない結果もあります。

問題となるのはそのプロセス

そこに大きな問題があれば
責任も追及されます。

強い言葉を使われると
患者さん側と医療者側の乖離が生じます。

調査される側のときは
強く言えませんでしたが

言葉の定義と解釈を共有する
伝え方を考えることが必要です。

 

 

Dr.N
事実から検証する

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