訪問診療に行ってきました

月3回、秩父市にある病院に行っています。

療養型の60床ほどの小さな病院
ちょっとご縁があってもう2年になります。

そこの入院患者さんも診察しますが
メインは周囲の高齢者施設への訪問診療

個人のお宅も少しありますが、ほぼ施設が中心です。

月2回だったのですが
人数が増えてしまい月3回なり
これ以上は無理、といういことで
おさまるようにしていただいています。

6−7施設+個人のお宅が2−3件
というところでしょうか。
施設では10人以上診るところもあるので
全体では1日に50人くらい診察してきます。

たくさんの入所者がいる高齢者施設やグループホームや障害者施設

冬になると全員肌が乾燥して患者さんに見えます。

皮膚科の受診に職員が連れて行くとなると
半日がかりのこと
かなりひどくならないと受診には至りません。

ワセリンなどの保湿剤は
購入してもらって塗ることはできますが
痒みが強い、乾燥性皮膚炎の状態になって
ステロイドをちょっと塗ればすぐ良くなるのに
そう簡単にいかない

疥癬が多発して大騒動の対応

水疱性類天疱瘡はもはやcommon disease
さりげに投薬して加療してまうのは当然

どの施設に行っても
「来ていただけて助かります!!!」
と感謝されるのは医者冥利です。

どの施設にも嘱託の内科医師はいるし
皮膚に関するスキルをちょっと提供してくる

対応するのは看護師さんなので
話がすぐ通じて楽です。

とはいっても
こういうことがスムーズに進むには
病院が「これをやっていきます!」
と体制をとらないとできません。

準備がすべてです。

私は連れて行ってもらって診察して投薬
スケジュールされたとおりに
ほぼ時間通りに戻ってくるので
すっかり行動パターンが把握されてますね。

全体の流れや
個々の患者さんで問題のある人
施設との連携など全部病院におまかせで
必要なところで事前連絡も適切なレベルで
行っていただいています。

施設の対応も準備が大事
看護師さんも学ぶので
こういうときはどうしておくか
この薬が必要とか完璧に把握して
レベルアップしてきてるので
効率化が進み、人数が増えてもスムーズに進みます。

というかケアがしっかりしてきて
患者数も少なくなってくるところもあります。

施設による違いはありますが

同行する病院の方々も
いろいろな事情をわかっているので
共有事項が適切なレベルでたくさんあると
ストレスになりません。

医師がいないと処方もできないわけですが
みなさんがレベルアップして
スムーズに診療ができるから続けられています。

高齢者の集団
潜在的な患者さんは多数です。

10人くらいのグループホームから
100人いる高齢者施設まで

ほぼ認知症はある高齢者
スタッフの方々

こんな世界は近いようで遠かった

でも自分の未来は、ちょっと違う形がいいなあと
人生考えてしまいます。

 

 

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