《読書ブログ》葬送の仕事師たち


葬送の仕事師たち
井上理津子(新潮新書)

死の周辺を
第三者として取材した力作。

少し前に
常に学んでいるんだろうなという
ステキな方とお話したときに

「本はたくさん読んでますよね?」
とうかがったら

年間数百冊レベル

「本は一番簡単な
違う世界を学ぶ手段ですからね」

この本を読みながら
その言葉を思い出しました。

病院から
亡くなった方を送り出すけれど
その先に関わるのは
自分が遺族のときだけです。

葬儀やご遺体に関わる仕事の裏側は
普通はわかりません。

でも本を読むとわかるのです。
スゴイことなのです。

葬儀に関わる仕事につく方
嫌な対応をみたことがありません。

時に壮絶な職場
激しい感情も飛び交う

失敗は許されない
どれだけ気を遣うのか
厳しく教育されているのかと思います。

以前仕事に行っていた
接遇に非常に力を入れている病院で
研修講師には
葬儀社の方にお願いしていると
言っていました。

それは良いこと、
と思いました。
医療は、「いらっしゃいませ」
のサービス業とは少し異なります。

この本ですが、

ヒューマンセレモニー専門学校で
真剣に学ぶ若者の取材から始まり

葬儀社のお仕事
ご遺体を修復するエンバーマー
復元納棺師
火葬場

どんな想いを抱いて働いているのか
忘れられない経験が多数ある

「おくりびと」で話題になり
「復元納棺師」は震災後に注目されました。

以前は差別されていた仕事
その本当の意味が理解されていないのでしょう。

本物のマインドがないと
続かないお仕事です。

表舞台の葬儀を支える裏舞台

本1冊で得られることで
葬儀の場の見方や
「死」の考え方が変わります。

葬儀の形も変わってきて
社会的な儀礼でなく

個人と別れる
プライベートな時間をつくるということ

お金も名誉も関係なく

「死を迎えればみんな平等」

という言葉が響きます。

本1冊で違う世界を学びます。

 

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