ユダヤ人の成功哲学
「タルムード」金言集
石角完爾(集英社)
この中にあるひとつのお話
難破船と3人の乗客
ある本にある
古いお話をご紹介します。
ある時、帆船が嵐にあって難破しました。
流れ着いたのは
フルーツがたわわに実る島。
船はその島で修理を済ませてから
出航することになりました。
3人の乗客がいました。
一人の乗客は
いつ修理が終わって船が出てしまうか
わからないので
取り残されたらいやだと船から降りませんでした。
空腹でしたが心配で我慢しました。
一人は島に降りましたが
船が見える範囲内でフルーツを食べ
船の修理が終わる様子をみて
急いで船に戻りました。
たらふくは食べられませんでしたが
なんとか空腹は満たしました。
もうひとりは
そんなに簡単に修理はできないと思い、
島の中まではいって
フルーツをたらふく食べました。
船は見えませんでしたが
フルーツをたらふく食べて
お腹いっぱいになって戻ってきたら
船は出航してしまったあとで
島に取り残されてしまいました。
船を降りなかった客は
その後の航海に耐えきれず
死んでしまいました。
島に残された客は
そこで一生を終えました。
これは「タルムード」
にあるお話のひとつです。
ここでは
適切にリスク計算できる
人間が生き残れるという
教訓を示しています。
何もせずにリスクをとらなくても
その場のリスクを判断できずに
無理をしてもうまくいかない
ビジネスや人生における考え方を
示しています。
こんな話がたくさん詰まっているのが
「タルムード」なのです。
ユダヤ人の成功哲学
「タルムード」金言集
こちらの著者
国際弁護士として活躍しながら
ユダヤ教に改宗しユダヤ人になった方です。
ユダヤ人は
世界で起こる不幸を一番先に察知し
一番最後に幸福を知る人々と言われる
迫害された悲劇の歴史の中で
生き抜いてきたのは
ヘブライ聖書とタルムードがあったから
世の中の流れと逆の発想で
ビジネスに取り組む
常に考えていると「想定外」はない。
豊かになることだけではない
人生の困難を乗り越えるにはどうしたらよいのか
一つ一つの寓話は
短い話でが
人生に必要な考え方が詰まっています。
与えなければ得られない
決してあきらめない
権力に屈しない
どんなに裕福でも助け合いの心がなければ
塩がない料理と同じだ
教育を大事にし
子供に読み聞かせ
なぜ?と考えさせ
語り継がれてきたタルムード
手元に置きたい1冊です。
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《著書》これからの医療
〜5つの「患者力」であなたと医療を守る!
永井弥生 著 (ごま書房新社)
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ドクター永井の皮膚科&コンフリクトマネジメント&ピアノ&読書
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