「もう一人の自分」がみている自分

医療の世界にいると
いわゆる民間療法で
悪化していらっしゃる方を診ることがあります。

本来の医学できちんと治療できるのに
いろいろな情報に惑わされて
治療が遅れてしまった人を診ることも・・。

でも一方で
西洋医学にも限界があります。

いわゆる病院の医療を取り巻く
様々な分野。
良いものもあれば
問題のあるものも・・。

本当は連携すべきところ
できると良いのでしょうね。
まずはお互いを知ることからですが・・。

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医師という生き物!?
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11月に依頼された
セミナーでの講演があるのですが
毎月開催されているようなので
講師が面白そうだったのと
どんな雰囲気かと思い
先日参加してみました。

参加して良かったと思ったのは
これまで経験したことのない
参加者の雰囲気。

一般の方が主体でしたが
何だろうこの違和感は
ここでどんな話をしたらよいのか
と思いながらの参加。

講師の方は元々は脳外科医
今は診療所を持っていて
各種のいわゆる病院で通常行う医療以外の
代替治療を行っている方でした。

日本の病院ではがんの治療といえば
手術、化学療法、放射線
という3つの武器しかない

でも欧米ではがんセンターで

マッサージ、ヒーリング
音楽療法、栄養療法諸々の
治療が堂々と並べられている

といった話から

病院という島にいる

3つの武器しかもたない

日本語は通じる
白い服を着て
首飾り(聴診器)を下げている
医師という生き物

ちょっと皮肉を込めながらも
独特の風貌と語り口で
嫌みなく楽しめるお話でした。

そんな話をしながらも
実は医療を否定するわけではなく

最後は
医療が大きく中央にあって
その周囲にいろいろな選択がある

補助的なものでもあり
しっかり自分で考えて選択する
ことが大事と伝えていることは
わかりました。

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へぇ そうなんだ~
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「医者が言ったことは

『へぇ そうなんだ~』

と思って聞くんですよ!」

と最後に強調。

笑いを誘っていましたが

これは客観的に
一つの選択として医師の話を聞き
自分で考えるんですよということ。

普通、医師に言われると
患者さんは、そうなんだ!
とそのままに
受け止めることが多いのでしょう。

もちろんそうしていただけないと
困ることもありますが・・。

困るというのは
医療者が責任を持てないということ。

代替治療もいろいろなので
問題なこともあります。

でも他の世界を知らずに
医療者が否定しても
お互いにずれて
コンフリクトのままではないかなあ
とも思ったのでした。

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セルフメディ-エーション
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『へぇ そうなんだ~』

嫌なことを言われても
「そう思っているんですね」
と受け止めるのと同じ。

なぜそんなこと言うのかなあ
その背景にいろいろあるはず

とちょっと引いて考えるのと
同じだなあと思いました。

代替医療に関心のある聴衆
ちょっと違う雰囲気

聴衆は自分のことに
置き換えられる話しか
聴こうとしないのは同じ

伝え方には
工夫が必要と思ったのでした。

中立的な第三者(医療メディエーター)が
対立する両者の間で対話を促進するのが
医療メディ-エーションですが

自分にメディ-エーターを持つ
「そう思っているんですね」
と第三者的に認めて聴く
そして考えて選択する

患者さんも、だれでも

起こっていることを
客観的に捉えていく

自分自身が舞台で演じる人生を
傍からみている自分がいるように・・。

そんなふうに思えると
自分の人生を楽に、責任を持って

生きることにもつながります。

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舞台にいる自分をみているもう一人の自分
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