1分間集中法 石井貴士著
1分間勉強法著者、石井貴士氏の1分間シリーズの1冊です。
久しぶりに手に取りパラパラとみました。
レベルIの集中とレベルIの集中がある。
レベルIは一つのことだけに集中
レベルIIはすべてのことに集中、全方位型の集中。
順序や筋道がはっきりしているときはレベルIの集中
・・たとえば、勉強、仕事など
同時に全体を見渡す必要があるときはレベルIIの集中
・・芸術・スポーツ、恋愛・会話など
これを合理の世界ではレベルIの集中
非合理の世界ではレベルIIの集中
とも言います。
合理の世界と非合理の世界、
これは1分間勉強法をマスターするためにも理解する必要がありますが、この本に書いてあります。
得点での優劣、論理的に正しいかどうかという合理の社会に対して、非合理の社会には得点は存在しません。
評価する人によっても異なります。
英語の成績は合理の世界だけど、英会話の実力は非合理の世界です。
学校ではテストの点数で成績が決められますが、社会にでたら関係ありません。
偏差値ではなく、コミュニケーション力の高い人が評価されたりするのです。
大学を卒業するとき、当時の医学部長のお話が記憶に残っています。
「今まで試験が大変だと思っていたかもしれないが、
試験で評価されるというのはむしろ楽なんだ。
これからは違うことで評価されるもっと厳しい社会が待っている」
まさに合理の世界から非合理の世界への転換です。
合理の世界で非合理の世界は理解できませんが、両方の集中力を身に着けることはできます。
会話はレベルIIの集中力が必要です。
コンフリクトのときも同じです。
コンフリクトマネジメントでは、相手に集中する聴き方、と学びます。
もっと正確に言うと、相手の関心に集中する聴き方です。
怒っている、どうしよう、そうじゃないのに、
と思うのは自分に焦点をあてている聴き方です。
ただ受け止め続けて聞くと、自分がつらくなってしまうことがあります。
そのためには中立的な立場にいる自分を作るのです。
メディエーターの勉強はそのために役立ちます。
話していることだけでなく、その人の周囲すべてに関心を持って聴くことによって、
隠れたニーズや想いに気づくことがあるのです。
いろいろつながった気づきがあります。