これからの医療
5つの「患者力」があなたと医療を守る!
まえがき —医療者・患者双方が医療を支えていく時代
新型コロナが世の中を騒がせ始めた2020年2月、
まだ全容のわからないウイルスの対策で、
病院や保健所の体制は大きく揺らぎ出しました。
患者さんにとっても、発熱があると診てもらえない、
検査ができない、入院できない、
さらに社会では、初めての緊急事態宣言、
経済はどうなっていくのか、言い知れぬ不安が広がりました。
病気の不安のみならず、感染者への差別、
中傷といった社会的な問題も多々生じました。
時を経て、対策も進み、
新型コロナの対応の道筋はできたと思ったのもつかの間、
感染流行の第3波第4波は、医療の体制を大きく揺るがしました。
再開された経済活動も再度の制限で多くの人々が苦境に陥りました。
大都市では公立病院を中心に新型コロナ専門病院がつくられたものの、
ベッドや対応する医療者の不足、
これまでの日常とは同じにはいかない新しい状況に立たされました。
新型コロナを機に医療が抱える問題が多々噴出し、
大きな転換期を迎えたと言えます。
一時、新型コロナ対応で経営困難に陥った病院もありますが、
回復するところは回復し、患者さんが減少したままのところもあります。
診療科にもよりますが、大きな流れとしては、
受診する患者さんは減少している傾向です。
これは、新型コロナ以外の感染症などの病気が減っていることと、
患者さん側の意識の問題、 すなわち、
なるベく病院に行かないようにしよう、
という気持ちによるところもあるでしょう。
これからの医療をめぐる変化は、
新型コロナの影響だけではありません。
高齢化社会がますます進む中、平均寿命は上がっていきます。
しかし、健康寿命を延ばしたい、そのために何をすべきか、
一人ひとりが考えるべき時代となっているのです。
新型コロナの時代、医療にはたくさんの感謝の声もいただきました。
医療者が一番、力をいただく声です。
医療者は患者さんのために力を尽くす、声に耳を傾ける、
もちろん大切なこととわかっています。
しかし、どうにもならない事態が起こりうることを
身をもって知った時期でもあります。
医療体制は進化しましたが、本当に充分なのかどうか、
事態が起こってみないとわからないこともたくさんあります。
患者さんと医療者のトラブルと言えば、医療事故、医療紛争があります。
そこまで至らなくても、小さなトラブル、不満、不安、
それを言えない、といった対応の問題は日常多々起こっているでしよう。
私は2014年に、群馬大学病院で問題となった医療事故を指摘し、
その対応を行ってきました。なぜ、多くの問題が発覚しなかったのか。
患者さんがきちんと言いたいことを伝えられる
医療でなかったことは大きな問題でした。
きちんと言いたいことを伝えられるように、
医療者は聴く姿勢を持つ必要があります。
とは言っても、患者さんからは、
なんでも伝えればよいというものではないでしよう。
本当に懸命な医療者が、患者とのやり取りの中で嫌な思いをし、
現場を離れていくこともあるのです。どうにもならない状況もあるのです。
これからは、 医療者・患者双方が医療を支えていく時代です。
新型コロナの時代は、自分自身のことを見つめ直す機会。
多くの変化、新たな気づきがあった方も多いでしよう
予期せぬ死がやってくるかもしれない。
どんなふうに死にたいですか?
どんなふうに生きたいですか?
医療には関わりたくないと思っても、
関わってしまう状況は起こります。
医療は、あなたが生きる上で活用していただく大事な限られたリソース(資源)です。
私がお伝えしたいのは、こんな患者さんに出会うとうれしい、
という医療者の想いでもあります。
自分を守り、医療を守る。
それが、これからの「患者力」です。
医療も厳しい世界になると、淘汰されていきます。患者さんが選ぶのです。
これからの新しい医療との接し方、そのための「患者力」とは、
これからの時代に必要な、 あなたの人生を充実させる力でもあります。
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