じんま疹:説明すると・・

お役にたてれば・・

先日、「先生のYouTubeみました!」という
若い女性のじんましんの患者さんがみえました。

「原因はわからないんですよね」
等々、話がはやい。自分のことだと思うと真剣にみてくださいます。

お役に立てるのはうれしいです。

ガイドラインによる「じんま疹」の定義
「蕁麻疹は膨疹,すなわち紅斑を伴う一過性,
限局性の浮腫が病的に出没する疾患であり,
多くは痒みを伴う」難しいですね。
専門家向けだから仕方ないですけどね。
言い換えますと
じんま疹の発疹の特徴
① 一つひとつの発疹は24時間以内に消失する
(なのでどこかに残っていることも全部きえてしまっていることもある)
② 蚊に刺されたときみたいにぷくっと盛り上がった
みずみずしいピンクの発疹
③消えるとあとかたも残さない
(ひっかいたあとは残っていることもある)
自分たちが使い慣れているとついつい専門用語がはいってしまいます。
医療の現場だけでなく、私はコンピューターの説明をされるときに
ひとつわからないカタカナ単語が入ってきたらフリーズです。
あとの話を理解するのをあきらめて聞いてないです。

「〇〇というのがあるんですけど」
とわからない前提で話していただくと、わからないなりについていけます。
わからない説明をされると信頼感も今ひとつになります。
お任せなら良いのですが自分の体のこととなるとそうもいきません。

経験談は強い

じんま疹は長く続くこともあって
1か月つづくと慢性じんま疹とよびます。
飲み薬の治療ですが発疹がでなくなっても
飲み続けてゆっくり減らしていきます。
数ヶ月、数年とかかることもあります。
「そんなにですか!」と言われることもあるので
「私も5年かかった」と経験談を話すと話が早いです。
昔、慢性じんま疹でずっと抗アレルギー薬を飲んでいました。
わかるように話しているつもりでも通じていないなあ、
その言葉、わからないなあと傍からみていると気づくことがあります。
客観視のトレーニング、周囲を観察してみましょう。

 

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ドクター永井の皮膚科&コンフリクトマネジメント&ピアノ&読書

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