そのご家族の関係は? ~親子と思ったら夫婦・・

ご高齢の男性の手術の説明

それまでの受診は
いつも娘さんお一人が
一緒にいらしていました。

その日、もう少し若い女性と
いつもの方2人でみえたので
姉妹と思い込み
きちんと確認せずに説明開始。

でもなんだか、
2人の女性の会話が・・?

「あ、こちらの方は・・?」
いつもの女性
「娘です」
「・・?」
「私の娘」

患者さん、娘さん、お孫さん、ということ。

そういえば、肌若い。
マスクしているから・・
お母さん童顔だし・・

と言い訳してはいけませんね。

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関係は不詳
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でも内心間違えていたことは
バレませんでした。

気をつけていますから
言葉には出していません。

間違いに気づかれたら
お母さんは喜ぶかもしれませんが
娘さんにはムッとされてしまいますね。
 

昔のことですが、

ご高齢の男女で診察室に現れた時、

「奥様ですか?」
「母です」

大失敗しました。

90歳の母と70歳の息子
関係がわからないことは
珍しくありません。

だから絶対こちらからは言いません。

「ご関係は?」
とご丁重にうかがいます。

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自分の解釈
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手術室にはいって
絶対に顔も名前はわかっていても
「お名前お願いします」
と患者さんに名乗ってもらいます。

ルール化してそれを守る意識が必要。

誰に説明した、
とカルテに記載を残すことも必要。

いらした方と患者さんの関係を
確認するのも
型どおりに決まった言葉をかける習慣、
ルールにする必要がありますね。

そこまでチェック用紙を作るのは
やり過ぎでしょうから
各医療者に任される
ところかもしれません。

なんとなく見た目とか
それまでのエピソードなどから

こんな人、と
レッテルを貼ってしまうことが
あるかもしれませんが

コンフリクトの原因
信頼関係を損なうもと

フラットな目で捉える習慣が必要ですね。

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先入観には注意

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