「まだ」か「もう」か
先日の診察でのこと
長らく慢性湿疹で受診されている
86歳の男性の方がいらっしゃいます。
いつも笑顔で元気よく
話もしっかりしています。
「手が治らないんだよねー」
と明るくおっしゃるのですが
結構ひどい・・。
この年令でも畑仕事をされる方は
いらっしゃるので
「外で何かされてますか?」
と尋ねると
「植木屋だから仕事してるよ」
とおっしゃいます。。
「まだ86だからやるよ」
まだ・・ですか?
とこちらが目が点です。
時々いらっしゃるのですが
薬を塗っても治らないとおっしゃる方
手は仕事で汚れたりすると
悪化の原因
とはいっても何もしないわけにもいかない
できるだけ保護しながら
汚れないように気をつけたり
マメに洗って塗り薬もつけ直して
と日常の注意を
細かくお話します。
職業病のようになってしまうと
どうしても無理な場合は
仕事を変えるというのも
一つの選択です。
そんな話も多少はしたのですが、
「いつもの薬くれればいいよー」
という感じであったので
まあいいかと処方しました。
ひどくならない程度に
植木は趣味でやっていただきたいなあと
思ったのですが
「まだ86歳」だから
無理なのでしょうかね。
男性の平均寿命を少し越えたくらいですから
まだ、というのも間違いではないですね。
自分の捉え方次第
そう言えるように
頑張らないといけないなあと
思ったのでした。
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〜5つの「患者力」であなたと医療を守る!
永井弥生 著 (ごま書房新社)
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