コンフリクトを防ぐ説明同意

手術には同意書

手術のときには
「同意書」というものに
サインをいただきます。

この内容を説明した
という証拠みたいなものですから
カルテにきちんと
残しておく必要があります。

大学病院の医療事故で
カルテに残っている
説明同意文書(同意書)が

大きな手術にもかかわらず
簡単な記載しかなく
内容も不十分

ということが問題になりました。

もっと話してはいるのでしょうけれど
全部は書き残せなかった

話しながら書いたものが
図と単語のみになっているというのも
想像はつきますが

いざというときは
残っていないのでどうにもなりません。

聞いた方の記憶は
必要な部分
メリットとなる部分しか
残っていないことが多いのです。

ここでは、大きな手術を中心に
あらかじめ作成しておいて
病院で承認する
という体制つくりをしました。

同じ手術ならずっとそれを使えば良いのですが
もちろん個人の特徴や
もともとの病気などにより
リスクが異なるので

個別の問題を書きこんでお話し
残します。

今は通常
必要な内容を書いたもの
整ったものを揃えておくのは
当然となっていることと思います。

 

古きものも良さと変わらぬ事情

この同意書は
患者さんやご家族にサインしていただいて

1枚お渡しして1枚残す
としている病院が多いのです。

2枚印刷してカーボン紙を使う。。

電子カルテにはスキャンします。

紙・・カーボン紙

かなり古いですね。
昔から変わりません。

今や世の中では
タブレット出されて
こちらにサインを
と言われる時代ですが

古きものが活躍しています。

FAXも大活躍です。

病院、保健所、行政期間、官庁
そんな傾向ですね。

確かに紙が早くてわかりやすい
と思いますが

紙に依存するのは
対象者がそういう年代の方が主だったり

改革する余裕がない業種
でもあるのかもしれません。

薬局に処方箋を送るFAX
オンラインでそのまま送られる
という方向には
少しずつ進んでいるようですから

これからデジタル世代の年齢が上がると
変わっていくのでしょうか。

病院を利用するのは
高齢者が多いから
当分変わらないのかもしれませんが・・。

慌ただしい業務の中では
紙にサインが早くて効率的
でもあります。

医療者にとっては
伝えたことを残す必要がある

患者さんにとって
病院でもらう紙は
自分や家族の大事なこと

人としての関わり度が高い

紙の良さは捨てがたく
当分は変わらないでしょうが

同意書が自分のスマホに送られて
確認するという時代にもなるのか

新型コロナの時代からの転換は
少しずつ進むのでしょうね。

 

Dr.N
確実に変化(進化)していくよー

 

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