病院でコンフリクト!

コンフリクト発生!

先日、都内で
お世話になっている女性に
お会いしました。

私がコンフリクトマネジメントについて
活動していることを良く知っています。

お会いするといきなり

「聞いてくださいよーー!!
コンフリクトですよーー」

と憤慨の様子。

実は
ずっと耳鳴りが続いていて

あちこちの病院で検査をして

特に問題なく
原因不明と言われ

最後は大学病院から別の大学病院へと
紹介されたのだそうです。

なかなか予約もとれず
やっと受診できた病院。

そこで医師は
ちらっとみて

「そんなにひどいなら補聴器ですね

今日、ちょうど業者の人が来ているから
そちらで」

と終わってしまったとのこと。

怒り!!

となっていました。

寄り添ってくれたのは・・

私も専門外なので
うかがった話のままですが

耳鳴りもひどいと補聴器の音で
紛らわせて対処するということも
あるとのことで

でもそれはかなり進んだ段階なので
今の症状ではどうでしょう

という話を補聴器の業者の方が
丁寧にしてくれて

それなら

日常困ることが
多々あるわけでもなく
かえって補聴器が煩わしいだけだろう
ということで

何もせずに
帰ってきたとのことでした。

医療者側が先回りしてしまうのは・・

相対する両者がいるコンフリクト

もちろん一方の話しか聞いていないのですが

少なくとも捉えた事実と思い
こうなっているということ。

医学的な事実としては

根本的に治せない病気
原因がわからない病気、症状
多々あります。

できる検査ではわからない
医療の限界もあるわけで

症状に対する治療=対症療法

となることもあります。

医師はさっさとそのような判断を
されたのかもしれません。

医療者側は患者さんがそんなことを思われているとは
伝えられなければ知りません。

 

医学的にどうあれ必要なのは

共感と説明

紹介されてくる方は
それまでの経緯や思いがあります。
人によっても問題とするところは異なります。

それがインタレスト(本当の思い)

そこに対応しないと
不満が残ります。

逆にいうと
きちんと想いに対応してそれから説明です。

そして事実は丁寧に
相手が聴いていることを確認しながら伝える。

けれど

これだけ検査してあれば
原因はわからない

と医師の頭の中では
さっさと結論が巡ってしまったのかも
しれません。

 

医師としてのプレゼンは
本当に丁寧にわかるように話さないと
伝わらない

と言われたことがあったのを
思い出しました。

様々な場での説明
日々、小さなプレゼンテーション
の連続です。

でもお世話になっている方

いつも元気に対応していただいていて
そんな症状をかかえていたなんて
私も全然知りませんでした。

怒りが前面にでていると
怒りへの共感で忘れがちですが

身体の症状への共感は
とても大事なこと

それは一番のインタレスト(深層の想い、価値観)

その人を承認しているということ
になるからです。

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