今の常識はいずれ非常識かも

キズの患者さんばかりで・・

冬はやけどの患者さんが増えます。
気をつけてくださいね。

そのほかのキズの治療もしばしばです。

キズの治療も時代の変遷が激しく

昔の常識は今の非常識。

現場で使う頻度が
めっきり減ったのが

消毒。

今は、キズは洗う!!

ということで
洗って軟膏を塗るというのが
定番です。

昔、と言っても30年くらい前ですが
キズにはイソジン消毒

なんてしていたのです。

たとえば
子供さんの「とびひ」

皮膚の細菌感染で淡く皮膚が
むけてしまうような状態になりますが

イソジン消毒してました。

すごくしみるんですよね。

泣き叫ぶ・・。

ごめんなさい
罪悪感・・

当時の常識だったのです。

今はお風呂のあとで
軟膏塗ってガーゼ当てといてください

終わりです。。
あとは飲み薬の抗生物質で
治っていきます。

 

「キズ」という大雑把な言葉

キズといっても
どのくらい深いかとか
何によるキズかとか
どんな状態かによって

まったく治療がちがってくるのです。

「キズには何したらいいですか?」

なんて相談されたことがありますが
それはとても大雑把な質問なので
簡単には答えられないです。

こちらからあれこれ尋ねて
みせて!

となります。。

あとは
こういう状態なら
これを使ったらこうなるかもしれないから
そうしたらそのままで
ダメなら変えて

と予測できることを
伝えまくる
ということはできます。

今は写真が簡単に送れますから便利ですが

リアルとはやはり違うので

確実なアドバイスではない
可能性もお伝えしながらになります。

うるさいですね。
でも専門家の一言は
そのまま独り歩きすることもあるので
慎重になります。

皮膚科の先生がこう言ったから
って勝手に話が進む

責任逃れではないですが
信頼関係をつくりながら
でも安心もさせてあげないとね

ということで
普段は大胆ですが
時々妙に細かくなります。

通常はリアルに診察なので
問題ないですが
オンラインとか進むと
信頼関係つくりは重要になりますね。。

古きものも良いのです

最近は
キズにはこれ、みたいなグッズが
いろいろ売られていますが、

キズにもいろいろあるんだよー
というわけで
適当に使うのもリスクがあります。

キズパワーパッドみたいなもの
ドレッシング材と言いますが

病院でも様々なものが
使われます。

なんとなく
診療科問わず一部の医師には
ドレッシング材が新しい
軟膏は古い

なんて風潮があったことも
あるのですが

古きものがよいときもあるので
早くキズを治すのには
上手な使い分けが一番。

早く治すことは
キズあとをきれいにする

につながるのです。

抗生物質が必要?

軟膏って何を塗るの?

よく抗生物質入りの軟膏は
市販されています。

〇〇マイシン軟膏
というのは抗生物質(化膿止め)入りです。

病院でも出します。

でもこの抗生物質って
どのくらい効くのか?
少なくともキズの治療に
必要なのか?

疑問もあります。

乾いたから治った、ではない。

キズは湿潤療法で治す

乾いてしまうと
治らない

というのは
皮膚がむけてしまったキズからは
滲出液がでるので
それが表面に固まると
かさぶたになり

治っていないキズに
フタをして
とりあえず乾いて治ったふうにも
みえてしまうのです。

なので
治りきるまで
湿潤させておく必要があります。

でも
そこに抗生物質は
必要ないことも多いです。

本当にばい菌(細菌です)がはいって
化膿したキズだったら
抗生物質を飲まないと
効かないし・・。

応急かつ無難な処置

この抗生物質軟膏って
〇〇マイシンという抗生物質を
軟膏(油脂性軟膏)という基剤に
溶かしたもの。

で、油脂性軟膏というのは
ワセリンです。

つまり
ワセリンでも十分なのです。

病院でも
洗浄して(普通の水、だと冷たいから微温湯とか)
ワセリン(病院ではもう少し精度の高い
プロペトというのは使っている)

ってよくやっています。

とりあえず無難な処置です。

洗ってワセリン

白色ワセリンは
市販されています。

カサカサしたところの
保湿にも使えます。

ベタつくので嫌なら
他のさらっとタイプを使っていただくしか
ないですが

チューブが大きいので
保湿で体に使ってしまわないと
古くなってしまうかもしれません。

情報は客観視

でもワセリンは
深いキズには不十分

とりあえずの処置として
​​​​​​​もちろん専門医を受診しましょう。

身近なものは上手に利用するのは
大切ですが
これがいい!
と固執するのも問題。

ネットの情報とか
びっくりするものもあります。

溢れる情報

「そうなんだ!」
と鵜呑みにするのでなく

「へえ、この人はこんなこと
考えているんだ」

と一旦ひいて
客観視です。

そう考えているんだから
仕方ないです。。

何事も相手の承認ですね。

それはやってみよう
私は違うと思いますけど
この状況ではどうかな

考えながら情報をみていきます。

 

 

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