なにそれ? 自家感作性皮膚炎
YouTube No.97
治療していた皮膚の病変とは違うところにいきなり細かい発疹が広がってきた!
こんなときは自家感作性皮膚炎かもしれません。
皮膚炎とは湿疹と同じです。
自家とは自分自身
感作とは・・ アレルギーを起こすということは、
体内に入ってきたものを異物と認識して抗体が作られます。
2回めに入ってくると反応する、反応を起こさせるものを作ってしまうことが感作。
自分の中で感作させられる物質が作られて自分のなかで反応しいてしまう、というイメージです。
自家感作性皮膚炎はどんなときにおこるのか。
貨幣状湿疹という湿疹があります。
丸い形になる湿疹で、ジクジクしてかゆいものです。
その経過中、まわりにぷつぷつした発疹がいきなりワッとでてくることがあります。
ジクジクするとそこで分解されたものが身体中に広がり、反応した皮疹がでます。
この状態が自家感作性皮膚炎で、普通の湿疹の治療だけでは治りにくくなります。
自家感作性皮膚炎のもとになる病変は貨幣状湿疹が多いですが、
ほかにもやけどやジクジクした発疹から起こることもあります。
治療は、普通の湿疹の治療内服外用に加えて、
ステロイドの飲み薬を使わないとよくならないこともあります。
ステロイドの量は症状の強さによって調節します。
急にワッと増えてきた発疹、こんな病気もあるのです。
▼▼ 著 書
これからの医療
〜5つの「患者力」であなたと医療を守る!
永井弥生 著 (ごま書房新社)
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ドクター永井の皮膚科&コンフリクトマネジメント&ピアノ&読書
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